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ブックマーク / synodos.jp (7)

  • 日本に「市民社会」は存在しないのか?/『市民社会とは何か』著者、植村邦彦氏インタビュー - SYNODOS

    ――日は「市民社会」という言葉と概念、あるいは思想についてお聞きしたいと思います。この言葉の原語である〈civil society〉について、まずは教えてください。 英語で〈civil society〉という言葉が初めて使われたのは、日で言えば安土桃山時代にあたる16世紀末のことでした。『オクスフォード英語辞典』(OED)は、英単語の語源や初出を具体的な文例で示していることで有名ですが、それによると、1594年に出版された英国教会派の神学者リチャード・フッカーの著書『教会統治法』に、この言葉が出てきます。 ところが、『教会統治法』を実際に読んでみると、この言葉が出てくるのは、じつは古代ギリシアの哲学者アリストテレスの『政治学』からの翻訳語としてなのです。その際にフッカーが使用したと思われる『政治学』のテクストは、1438年にフィレンツェの人文学者レオナルド・ブルーニが出版し、その後ヨー

    日本に「市民社会」は存在しないのか?/『市民社会とは何か』著者、植村邦彦氏インタビュー - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2018/01/12
    “最大の誤解は、これが「近代社会」を指す言葉で、しかも「啓蒙思想から生まれた概念」だとされていることです。〈civil society〉という英語表現は…そもそもアリストテレス以来の「国家共同体」を指す言葉”
  • 日本における外国人に関する実態と将来像――「これまで」と「これから」の整理/加藤真 - SYNODOS

    における外国人に関する実態と将来像――「これまで」と「これから」の整理 加藤真 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員 社会 #「新しいリベラル」を構想するために 労働力不足が顕在化している。そうしたなか、2017年6月に閣議決定された成長戦略(「未来投資戦略2017」)で、日経済のさらなる活性化および競争力強化の観点から、外国人材の受け入れと活用が盛り込まれた。当該内容は、第2次安倍政権発足以降、閣議決定されてきた成長戦略において、5年連続で明記されたことになる。 5年前は高度外国人材の活用促進が中心であったが、今では、建設、造船、家事労働、農業、クールジャパン、インバウンドなど、幅広い分野の外国人の受け入れ促進や、生活環境の改善等についても言及されている。近年のこのような外国人に関する政策展開は、過去の政権と比較しても「異次元のスピード」(鈴木 2016: 42)で進められて

    日本における外国人に関する実態と将来像――「これまで」と「これから」の整理/加藤真 - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2017/09/08
    >出入国管理政策では、外国人労働者のうち就労目的外で入国している外国人が大きな割合を占めているという在留資格制度の歪みの適正化(たとえば…「中技能の外国人労働者」を対象とする在留資格の新設に向けた検討
  • 自民党一強の強みと弱み――安倍内閣支持の急落で問われる野党の政権担当能力/山田真裕 - SYNODOS

    安倍内閣支持率は急落したが…… 時事通信社が2017年7月7~10日に実施した月例の世論調査の結果、安倍内閣の支持率は前月比15.2ポイント減の29.9%であった。これは2012年12月の第2次安倍政権発足以降、最大の下げ幅で初めての30%割れである。また不支持率も同じく前月比で14.7ポイント増の48.6%となり、これは過去最高の数値である。 同じ調査で政党支持率を見ると、政権与党である自民党と公明党の支持率はそれぞれ21.1%と3.2%となっている。一方、野党第一党である民進党の支持率も3.6%にとどまっている.この値より高い支持率を持つ野党はない。支持政党なしは前月比で4.5ポイント増の65.3%となっている。 これらの事実から内閣や与党から支持が離れても野党支持にはつながっていないことがわかる。国民の期待は未だ野党の上にはない。なぜこのような事態になったのか。拙著『二大政党制の崩壊

    自民党一強の強みと弱み――安倍内閣支持の急落で問われる野党の政権担当能力/山田真裕 - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2017/08/01
    <安倍への感情温度と強い関連を有していたのは…価値観から見ると…保守的ではあるが私生活中心主義的態度と正の関連性を有しており、国家主義や集団主義的な態度によって支えられたものではなかった>
  • 脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日特殊性論の左派的転用 北田暁大 社会学、メディア史 政治 #新自由主義#脱成長#移民論 以下では上野千鶴子氏の「移民悲観論」について相当に厳しい調子で批判を展開する。読者のなかには、「それほど強く批判する必要はない」「上野氏の業績を否定するのか」といった印象を持つ方が一定数いらっしゃると思う。たしかに、我ながらいささか感情的に書き殴っているという自覚は持っている。 私自身は、上野氏に学問的にも人間的にも大きな恩義を感じているし、日フェミニズムを切り開いた上野氏の業績に畏敬の念を抱いている。しかしここ数年、しばしば見かける上野氏の、おそらくは無自覚の「新自由主義」的な議論に危うさを感じ、学恩を受けた一人として、その議論の問題について対談やSNSなどさまざまな場で、同時代の社会学者として疑問を投げかけてきた。

    脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用/北田暁大 - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2017/02/21
    <上野氏は「平等に、緩やかに貧しくなればいい」と言う。なぜ日本だけがそんなことが可能だと考えるのか。上野氏をはじめとする脱成長派に聞きたいのはそのこと>
  • 政権交代なき二大政党制は最悪の組み合わせである/『「野党」論』著者、吉田徹氏インタビュー - SYNODOS

    小選挙区―二大政党制のもとで、野党の重要性はかつてなく高まっている。だが現実には、野党へのまなざしはきわめてシニカルだ。いま野党に求められている役割は何なのか? そしてそれは、どうすれば実現されるのか。『「野党」論――何のためにあるのか』(ちくま新書)を上梓した吉田徹氏にお話を伺った。(聞き手・構成 / 芹沢一也) ――なぜいま、野党をテーマにしようと考えたのでしょうか? 2009年の政権交代選挙があり、自民党が下野して、これからは政権交代をめぐる政党政治が日でも生じることになると思ったのがきっかけです。自民党が下野したなら、民主党が下野する時も来るだろう、すなわち、政権交代を語ることは野党を語ることにほかなりません。もっとも、「野党」を主語にした政治分析は、すでに政権交代が常態化した先進国で、世界的には流行らなくなっているという欠落がありました。 そんな話を全国紙のオピニオン欄担当とも

    政権交代なき二大政党制は最悪の組み合わせである/『「野党」論』著者、吉田徹氏インタビュー - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2016/10/25
    <日本は政治と社会の分離が著しいという特徴…日本は相対的には、社会的な亀裂がそれほどで深くあるわけではない。その分、政治の持つ強度も低い…世界標準からすれば、沖縄の地方政治くらいの強度があたり前>
  • 新たな成長パターンを模索する中国――新型都市化からシルクロード経済圏まで/梶谷懐 - SYNODOS

    中国経済が現在、曲がり角にさしかかっている。このことは多くの人が認識しているだろう。「影の銀行」による信用膨張、急速な高齢化の進行、深刻化する格差問題や環境問題、バブル崩壊の危険性など、さまざまな問題やリスクの存在が指摘されている。もちろん、経済格差などの問題はこれまでにも存在してきた。しかし、長期間にわたって継続してきた年間10%前後の経済成長が、さまざまな矛盾が顕在化するのを先送りにしていたといえよう。それが、経済の減速が明らかになったため、上記のような問題に対する懸念も一気に吹き出してきたのである。 そんな中、2015年の経済運営方針を決定する中央経済工作会議が、2014年の年末、12月9日から11日にかけて北京で開催された。その主な内容は新華社通信によりリリースされたが、中国経済が「新しい常態」と表現される安定的成長段階に入ったことが強調され、市場メカニズムを重視した改革の継続や、

    新たな成長パターンを模索する中国――新型都市化からシルクロード経済圏まで/梶谷懐 - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2015/01/26
    <「一帯一路」構想および…「中国版マーシャルプラン」は、過剰な国内資本や外貨準備をいってみれば「海外に逃がし」、従来の投資依存型の経済成長パターンの中で顕在化した供給能力の過剰を緩和するという側面も>
  • 「いいとこ取り野党」がなぜ現れないのか/『日本経済はなぜ浮上しないのか』著者・片岡剛士氏インタビュー - SYNODOS

    ―― 再増税反対を唱える野党も、財源のプランを明確にできれば勝負はできると思うのですが。 そうですね。消費税への傾斜を今回の選挙でひっくり返すのは難しいのかも知れませんが、野党はそこに力を入れてほしいですね。 安倍首相が解散権を口にしたとたんに、民主党も含めてみんなが雪崩を打つように増税延期に傾いてしまった。争点が消失してしまったわけですね。「大義なき解散」という人は、争点のなさを問題にしているわけです。 しかし、私は消費税の延期にみんなが賛成したとは思っていません。首相の会見でも、延期はしても社会保障と税の一体改革の流れは堅持すると明言されていました。つまりこの道は、いずれにしても消費税は上がるという道なんです。仮にリーマン・ショック級のショックがあったとしても、どこかの時点で10%までは確実に上がる、これは動かしがたい現実です。 この現実を打破するような政党が現れるかどうかが一つのポイ

    「いいとこ取り野党」がなぜ現れないのか/『日本経済はなぜ浮上しないのか』著者・片岡剛士氏インタビュー - SYNODOS
    fujikumo
    fujikumo 2014/12/08
    <アベノミクスの金融緩和だけはそのままタダ乗りをする。消費税は延期ではなく減税する。再分配を重視して、集団的自衛権や秘密保護法は全部撤回する。たとえばこんな宣言する野党を待望している人は少なくないと>
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