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ブックマーク / www.s.u-tokyo.ac.jp (1)

  • 赤方偏移 - 理学のキーワード - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    赤方偏移は,光の波長が伸びて観測される現象を指す。天体現象において赤方偏移を生じる状況は3つに分けられる。第一には天体がわれわれから遠ざかる運動をする場合に,音の場合のドップラー効果と同様に,光の波長が長くなる現象である。天体が近づく場合には波長が短くなり青方偏移となる。第二には宇宙論的な赤方偏移で,宇宙膨張のため,光が飛ぶ間に空間が伸び,波長が伸びて観測される。第三に,強い重力場をもつ天体からの光は,重力ポテンシャルを脱出するさいにエネルギーを失い赤方偏移を生じる。ここで「光」と表現をしているが,実際には電磁波に共通の現象で,相対性理論で理解できる。 宇宙論的な赤方偏移は,遠方の天体の距離を表すことにしばしば用いられる。宇宙論的赤方偏移がzのとき,光の波長は(1+z)倍となる。たとえば赤方偏移が1であれば,光が天体を出てわれわれに届くまでに波長が1+1 = 2倍伸びている。標準的な宇宙モ

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