米国発のインターネット交流サイト、フェースブック(FB)が旋風を起こしている。全世界で5億人以上が使う巨大な情報インフラに成長。チュニジアやエジプトの反政府デモの呼び掛けにも活用され、威力を見せつけた。原則実名での利用が、匿名でのネット交流になじんだ日本で定着するのか。 「フェースブック、使ってる?」。約2年前、都内で会社を経営する角田一太さん(32)に、16歳まで過ごした米ロサンゼルスから1通の招待メールが届いた。差出人は幼なじみの米国人。会員になって友人同士のネットワークに加わらないかという誘いだった。 実名や顔写真、連絡先を登録して自分のページを開設した。幼なじみのページで友人の欄を見ると疎遠になっていた顔がずらり。「友達になる」ボタンを押すと次々と承認。自分を見つけてくれる人もいて交流の輪がさらに広がった。 FBは、もともとは米ハーバード大の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏(26