ドナルド・トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席、中国・北京にて(2017年11月9日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Nicolas ASFOURI〔AFPBB News〕 トランプ政権が対中制裁関税の第3弾を発動した。今回の関税措置はこれまでとは比較にならない規模であり、米中は全面的な貿易戦争に突入したとの声も聞かれる。実際のところトランプ関税によるマイナスの影響はどの程度になるのだろうか。 これまでとは意味合いが異なる今回の関税措置 トランプ政権は今年(2018年)3月、通商拡大法232条に基づき、中国産の鉄鋼製品に25%、アルミ製品に10%の関税を上乗せする措置を発表。これに対して中国が米国産豚肉など128品目に報復関税を課したことから、トランプ政権は本格的な対中貿易戦争に乗り出すことになった。 トランプ政権がフル活用しているのが、かつて対日貿易交渉でもよく登場