ブックマーク / econ101.jp (3)

  • ピーター・ターチン「人工知能はカウンター・エリートを量産し、社会を不安定化させるだろう」(2023年11月20日)

    ChatGPTをはじめとする生成AI人工知能)の目覚ましい成功は、機械の台頭が労働者にどのような影響をもたらし、最終的に我々の社会をどう変えるのかについて沸騰していた議論にさらに火をくべた。破滅派は、ロボットが人間に取って代わり、人類文明を滅ぼすだろうと予測している。楽観派は、成長に伴う苦しみは避けられないが、乗り越えれば、新たなる知的機械によって我々社会はもっと良くなるだろうと主張している。なんだかだいっても、人類は、過去の技術革命を特に悲惨な結果とせずに、うまく消化してきている。 しかし、歴史から学ぶのは、簡単ではない。AIによる革命は、我々社会に新たな予期せぬストレスをもたらすだろう。現在、技術のシフトのもたらす勝者と敗者について議論されているが、これは重要な側面を欠いている。技術シフト後に社会・政治的な混乱がどれだけ生じるかも重要だ。 この原理の極端な例として、ある特殊な労働者階

    ピーター・ターチン「人工知能はカウンター・エリートを量産し、社会を不安定化させるだろう」(2023年11月20日)
    going_zero
    going_zero 2023/11/25
    不遇なエリートの増加と、社会の不安定化はAIに限らず一般的な命題では。日本だと1930年代、60年代がそれに近い。政治的カウンター性は希薄だが、90年代以降の就職氷河期世代の再生産不発も将来の不安定化要因。
  • ノア・スミス「意識高い系の起源に関する考察・後編」(2022年9月10日)

    [Noah Smith, “Thoughts on the origins of wokeness,” Noahpinion, September 10, 2022] 昔ながらのアメリカの宗教としての意識高い系 「待て、これはみんな、会衆派の奴隷反対運動家たちか?」 「お前は知りすぎた」 美しい百合の中 海の向こうで 主は生まれた 主の懐で 栄光と共に あなた方と私は変容する 主の死による贖罪の如く 我らも自由のために死なん 神は進み続ける ――ジュリア・ウォード・ハウ「リパブリック賛歌」 [1]訳注:歌詞は以下のサイトの和訳を使用した。https://www.worldfolksong.com/songbook/usa/battle.htm ここからは、意識高い系(2010年代中盤あたりからアメリカで注目されるようになってきた、社会正義の運動、議論、態度)について考察しようとしているシリ

    going_zero
    going_zero 2022/09/18
    面白かった。フランクフルト学派の批判理論より、より古く根も深いプロテスタント的衝迫に起原があるというのは説得力ある。
  • ノア・スミス「政府負債の危険なんて、誰もわかっちゃいない」(2021年1月22日)

    (ツイッター上でのアドバイスを受けて一部訳を変更しました) たぶん、経済学者はこの面白そうな問題を考えるべきなんだろう。 Noah Smith No one knows how much the government can borrow マクロ経済学で最も重要な疑問の1つ、それは変な話だけど経済学者が研究しない事を選んでいる疑問だ。その疑問とは、「政府はどれだけ安全に借りることができるか」。 じつのところ、この疑問への答えは誰も知らない。そして、誰も答えを知らないんだから、これが今、考えなきゃいけない特に重要な疑問なのかどうも誰も知らない。COVIDの救済支出の結果、合衆国の連邦政府負債がGDPの125%まで、2008年の金融危機前のGDPの60%くらいから急増してしまってるんだから、借り入れの制約について考える時なんじゃないのと、あなた思ってない?そしてバイデンがこれから数年、さらに赤

    ノア・スミス「政府負債の危険なんて、誰もわかっちゃいない」(2021年1月22日)
    going_zero
    going_zero 2021/01/30
    直感的には、どこかに陥穽があるのだろうと思えるけど、実はないのかもしれない(半永久的に先送りできるのかもしれない)。崖にたどり着くまで、「奇妙で、すこしぎこちないダンス」を踊り続けるしかないんだろうね。
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