神戸市須磨区の須磨海浜水族園で、サメの一種「シロワニ」がのど元にとげを刺したまま悠々と泳いでいる。同水族園によると、飼育担当者が5日に発見したが、3日たった8日も抜けておらず、気をもんでいる。 水族園によると“容疑者”は体幅約90センチ、大きな翼状のひれが特徴の「マダラトビエイ」。4日夜、同じ大水槽で暮らすシロワニとけんかし、しっぽの付け根にあるとげを刺したとみられる。 シロワニはアジやサバを食べて暮らす大型のサメ。エイのとげは護身用で、毒もあるが、効いたかどうかは不明だ。引き抜くと傷が広がる恐れがあり、同園は自然に抜けるのを待っている。 エイの右ひれにもかまれたような傷があり、全治約1カ月。抜けたとげは再び生えるという。広報担当の中山寛美さんは「自然界では通常、両者は出会わない。めったにないことで、元気があり余っていたのではないか」と話している。英バージン・ブランソン会長、ジンベイザメに