上の例の場合、「l」のあとのスペルが「aw」か「ow」かによって発音が変わります。それを示しているのが、発音記号の「ɔ́ː」と「óu」です。 発音記号を知らず、また「ɔ́ː」と「óu」それぞれの正しい発音を身につけていないと、「law」と「low」を聞き分けることも、話し分けることもできません。「法律」と「低い」は意味がまったく異なる単語なので、正しい発音を知らなければコミュニケーションがスムーズに取れない可能性もあります。 逆にいえば、英語の音のルールを知ったうえで、しっかり身体に覚えさせることができれば、年齢や学習経験に関係なく、発音は飛躍的によくなります。そして発音をマスターすれば、相手の話す内容を正しく聞き取ったり、自分の言いたいことを明確に伝えたりしやすくなるはずです。 次章以降では、発音をマスターするための第一歩として、「英語にはどのような発音記号があるのか?」「それぞれの発音