私たちの日常には「めんどくさい」ことがあふれています。そして、「めんどくさい」という気持ちを乗り越えるのは、たやすいことではありません。そんな「めんどくさい」という強敵と対峙するには、科学的な戦略が必要です。(「はじめに」より) 作業療法士である『「めんどくさい」が消える脳の使い方』(菅原洋平 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、このように述べています。ちなみに作業療法士の仕事とは、人間が行うあらゆる作業をうまくやるための戦略を立てること。その人の脳や体に合わせて立てた戦略を、その人の脳が自ら実行できるようにしていくのだそうです。 注目すべきは、私たちが日常的に行うあらゆる「作業」は、私たちの脳と体が行うことであり、その使い方に明確な戦略が立てられれば改善することができると断言している点。 つまり、「めんどくさい」は消せるわけであり、本書ではそのための戦略を紹介しているのです。