和歌山県橋本市と大阪府河内長野市を結ぶ国道371号の新しいトンネルが6月2日午後5時に開通する。現在のトンネルは老朽化しており、大阪府側のバイパスと合わせて工事が進められてきた。物流の活性化や観光振興に寄与すると期待されている。 開通するのは、橋本市柱本から河内長野市天見まで3・7キロの区間。うち2・1キロを県境の和泉山脈を貫く「天見紀見トンネル」が占める。現在の「紀見トンネル」(1・45キロ)の東側に、ほぼ並行して掘削され、大阪府側の国道371号石仏バイパスのすでに開通した区間(3・4キロ)と接続する。 新しいトンネルは断面が円くカーブしているのに対し、1969年に造られた紀見トンネルは、円い断面のトンネルの上部に平らな天板がある「つり天井構造」。2012年に天井が崩落し、9人が死亡した中央自動車道笹子トンネル(山梨県)と同じ構造で、事故後にトンネルを管理する和歌山県が点検を実施。異常は