【ワシントン=勝田敏彦】インターネットやコンピューターに熱中しすぎて日常生活に支障が出るネット依存症(ネット中毒)を治すため、治療施設で合宿するプログラムが米国で始まった。合宿施設は、皮肉にもマイクロソフト社の本社があるワシントン州レドモンド市から車で20分ほどの森の中にある。 このプログラムは「リスタート」と呼ばれ、依存者の治療経験がある研究者や心理療法士らが作る団体が運営する。インターネットやゲームができない施設にこもり、2〜6人のグループで45日間の合宿をする。 人生の目標の見つけ方や、健康的な食事の取り方などを学び、社会復帰を目指す。動物とのふれあいやカウンセリング、就職指導もある。45日間の食費や治療費などを含む経費は1万5千ドル(約140万円)程度になるという。 運営団体によると、ネット利用人口の6〜10%程度が依存症になるらしいことが最近の研究でわかっており、特に他人と