「病気があるからクスリが作られる」患者はみな、この常識を信じ込んでいる。しかし真実は正反対、「クスリがあるから病気が作られる」のだ。あなたが飲んでいるそのクスリ、本当に必要だろうか。 悲しいことは全部「うつ」 「積極性や自己主張が評価されるアメリカでは、『悲しみ』『落ち込み』といった感情は好ましくないものであり、すぐに『うつ病』と診断されてしまいます。 一方日本では、そうした負の感情も生きてゆくうえで避けることのできない、時には必要なものだとさえ考えられてきた。うつの基準には、文化的な違いがあるのです」 アメリカのジャーナリストで、著書『クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか』が日本でも話題となったイーサン・ウォッターズ氏はこう語る。 「しかし、それでは日本でうつ病の患者数が増えず、市場になりません。製薬会社にとっては都合が悪い。 そこで彼らは、『病的なうつ』と『自然な悲