アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」が大人気を博しています。配信サービスに加えブルーレイやDVDの発売も始まり、その勢いはとどまるところを知りません。そんな「鬼滅の刃」のとても重要なシーンに、独特の筆文字が登場するのはご存じでしょうか。その筆文字は84歳の老書家が書いた文字を基にしています。アニメの空気感を支える、文字の秘密を書家の家族に聞きました。 【写真】独特の筆文字を披露する坂口綱紀さん…84歳に見えない若々しさ 「鬼滅の刃」は大正時代を舞台にしたアニメです。人を食べる鬼を討つ「鬼殺隊(きさつたい)」に入った少年、竈門炭治郎(かまどたんじろう)の成長を描く物語です。 アニメの終盤、炭治郎は「柱」と呼ばれる鬼殺隊の幹部たちに面会します。アニメのシーンでは、各「柱」の名前が筆文字でドーンと表示されます。その文字、実はかなり珍しいフォントが使われています。 フォントの種類は「陽炎(かげろう