デマや一方的すぎる情報が人々の生活や、国の安全保障をも脅かす存在となった現代。受け取る側が「フェイク」を見抜く力をつけていかねばならないと元「プレジデント」編集長の小倉健一氏は警鐘を鳴らす。 【関連書籍】『週刊誌がなくなる日 - 「紙」が消える時代のダマされない情報術 - 』 プーチンが世界にふっかけたフェイクニュースフェイクニュースとは、デマや一方的すぎる情報を指すが、これがメディアを通じて広がり、「陰謀論」や政治的なプロパガンダなどと結びついて人々の生活や国の安全保障をも脅かす存在になっている。「ニュース」というだけに報道のような形で広がっていく。 紙の時代での情報の伝播には自ずと限界があった。紙の印刷物を届けられる範囲でしか、情報が拡散しなかったからだ。しかし、オンラインは違う。人類の数ほどに達したスマホやPCを通して、SNSが中心になって効率よく瞬時に情報が伝播していく。それが事実