きのう何食べた?(よしながふみ) 2008年01月04日 きのう何食べた? 1 よしなが ふみ (講談社 ¥ 590) 「あ、ゲイだ」。本書を読んだ私は最初にそう思った。青年誌「モーニング」連載なのに主人公がゲイとはさすがにびっくり。でも、それが違和感なく、おそらく男性に多いだろう「ホモフォビア」(男性同性愛を激しく嫌悪する)の方々にも拒絶されないであろう作品に仕上がっている。なぜなら主人公はとびきりの料理上手で、その様子があまりにおいしそうに描かれるからだ。おいしそうな料理を見て、腹を立てる人間はそうそういないだろう。 弁護士をつとめる43歳の主人公・筧史朗は料理上手、しかもハンサム。彼の調理場面がこの漫画のメーンだ。倹約家の筧がスーパーで安い食材を吟味し、台所に立ち、同棲相手の美容師・矢吹賢二と食べる、ほぼ毎回その場面が登場するのに、決して読者を飽きさせない。二人がゲイであり、それにま
「売れ残った本」半額に 出版社17社、ネットで本格販売 2007年10月07日 再販契約で定価販売を義務づける出版業界で、「売れ残った本」をインターネット上で値引き販売しようという試みが、12日から本格的に始まる。これまでの絶版本や期間限定の割引販売から一歩進め、小学館や集英社、講談社、文芸春秋などの大手出版社が、絶版の一歩手前の「在庫僅少(きんしょう)本」を提供し、半額で通年販売する。出版不況で書籍の4割が読者の手に届かず返品されるなか、価格を拘束しない「第2の市場」を創設して本の復活をはかるのが狙いだ。 販売するのは、小学館と集英社などの関連会社、昭和図書(大竹靖夫社長)が運営するインターネットのショッピングサイト「ブックハウス神保町.com」(http://www.bh−jinbocho.com/)。 昭和図書の呼びかけで、今春から小学館、集英社など4社が、初版発売後1年以上経過し、
文庫本「ジャケ買い」 『人間失格』は『デスノート』風 2007年09月18日 CDのように表紙のデザインで選ぶ「ジャケ買い」でヒットする文庫本が登場した。本も中身だけでは売れない。若い世代の心をつかむために、出版社はあの手この手の戦略を打ち出す。 同じ作品でも帯とカバーで違った装いに ■若者と古典を橋渡し 集英社文庫は太宰治『人間失格』のカバーを自社の人気コミック『DEATH NOTE(デスノート)』の小畑健さんのイラストに変えたところ、この夏の3カ月で10万部を突破するヒットになった。 これまでは増刷しても年に数千部だった。文庫編集部の伊藤亮さんが「破滅的で美しい『デスノート』と太宰の世界観は通じるのでは」と企画。解説などを含め、中身は変えていない。「デスノート」の主人公を思わせる少年のイラストで、コミック売り場に置かれることもあり、近代文学になじみの薄い人たちも巻き込むブームになった。
写真 梅 佳代/文 新明解国語辞典 定価 1,540円(本体 1,400円+税 10%) 四六変型判 128頁 978-4-385-36319-6 2007年7月25日 発行 ⇒ 朝日新聞 2007.7.12広告 第32回(2006年度)木村伊兵衛写真賞受賞、ファースト写真集『うめめ』が大ヒット中の新鋭写真家・梅佳代が、『新明解国語辞典』とコラボレイト。独特な観察眼に基づく写真とことばが、真面目で妙ちくりん、イミフメイでカワイイ、微笑ましくもどこか切ない・・・そんな〈人間とことば〉の世界を描き出す。個性と個性がつむぎだす人間観察の新境地、「うめ新ワールド」が、いま、幕を開ける。 ★“新解さん”は、赤瀬川原平氏と夏石鈴子氏の命名による、『新明解国語辞典』を人格化した愛称。以下の著作には、“新解さん”のユニークぶりが存分に描き出されている。『新解さんの謎』(赤瀬川原平著・文春文庫)/『新解さ
なんだかつらそうなおとなのなかに いきいきしあわせそうなおじさんがいる。 法事や結婚式でしか顔を合わせないけど 話せるかも、と思えるおばさんがいる。 そして、図書館で見つけた、あの本。 友だちといつもふざけて笑っているけど そんな出会いがこころの奥で光をはなつときがある。 大人はいつだって、なにかを伝えたいと 思ってるのかもしれない。 まっすぐ早くだけじゃない、 たくさんのぐねぐねした寄り道が 彼らを大きくしたんだから。 たのもしくて魅力的な大人たちが書き下ろした、 「ほぼ日」がなかよしの本のシリーズ 「よりみちパン!セ」から 絵と言葉の贈りものをお届けします。 今回は、第V期発売分の10冊からどうぞ。 昔の日本人は、こんなふうに生活の基本的な 部分を「米」にたよってきたのです。 そんな大事な大事な米で造ったお酒ですから それを原料とする日本酒が どんなに貴重なものだったか、 なんとなくわ
公募で集まった質問に、詩人の谷川俊太郎さんが答えた 大好評連載「谷川俊太郎質問箱」が、 江田ななえさんのかわいいイラストと 書き下ろしを加えて、一冊の本になりました。 2007年8月8日に、本屋さんでも発売を開始し、 本を手にしたみなさんから うれしい感想をたくさんいただいています。 本の感想をお読みになりたい方は、 こちらをクリックして、ごらんください。 本になった『谷川俊太郎質問箱』は 連載の内容に新しい質問を加えて、 全部で64個の質問と答を掲載しています。 巻末に、谷川さんと糸井重里の対談を加え、 ほぼ半分が本のための書き下ろしの、 192ページの本になりました。 また、谷川俊太郎さんに「ぜひ質問がしたい」という 谷川さんの「お友だち」のみなさんにも 質問を寄せていただき、谷川さんが答えています。 「お友だち」からの質問は、 ムービーでもごらんいただくことができます。 このページの
島田雅彦さん、ミステリー作品で新境地 2007年06月28日 作家の島田雅彦さんが初のミステリー『カオスの娘』(集英社)を発表した。15歳のシャーマン探偵ナルヒコは、誘拐監禁事件の被害者から殺人鬼となった美少女を救えるか? 大胆なストーリー展開で新境地を開いた。 新作「カオスの娘」を語る島田雅彦さん=東京都千代田区の法政大で 「ミステリーの王道が犯人捜しなら、純文学の王道は自分探し。でも、『オイディプス王』のように両者が重なる作品がギリシャ時代にすでに書かれており、自分探しは最大のミステリーとも言える」と島田さんは語る。「私がミステリーに新規参入するにあたり、新機軸を打ち出すことにした。天才探偵はたいがい直感が優れている。その直感のメカニズムに切り込んだんです」 シャーマンの血を引き、東京郊外に暮らすナルヒコは、祖母の故郷網走の原野へ赴き、魔境での苦行に耐えて霊能力を体得する。使命は、美少
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