前原国土交通相は17日の閣議後記者会見で、森林の保水能力を生かした治水対策「緑のダム」について、「農林水産省と連携して法案提出準備をやっている」と述べ、「緑のダム法案」を国会に提出する考えを示した。 「緑のダム」は、森林整備で保水能力を高めることで川に流れ込む水量を減らし、洪水を防ぐという構想。ただ、専門家の間では「豪雨の際、山には洪水を防ぐほどの保水能力はない」などと疑問視する意見もある。 前原国交相はこれまで「山の保水能力の改善などダムに頼らない治水にどのようなやり方があるのか検証する」と述べており、近く、専門家を集めたチームを作り、検証を始める方針。