セカイカメラを起動して、iPhoneやAndroidケータイなどのカメラで街を眺めると、店や施設のいたる所にユーザーや企業が用意した情報「エアタグ」が貼られているのが見える。 初めて来た街でも、「この店のもんじゃが美味しいんだ」「あそこがあの会社のオフィスなんだ」と、肉眼で眺めるだけでは得られない現実を拡張した世界が広がるのだ。 2009年9月に製品版をリリースして以来、iPhone版だけでも120万ダウンロードを超え、世界各地にユーザーによるエアタグが貼られ続けている。 この拡張現実アプリを作り出したのは、日本のベンチャー企業である頓智・。 単一アプリの成功に留まらず、セカイカメラ上で動く他社のアプリを採り入れた「セカイアプリ」計画も進めており、プラットフォームのような存在にまで進化を遂げている。 最初の構想発表からわずか2年で驚くべき展開を見せている企業なのだ。「ネットに生きる現代の匠