先月、私の祖国でもあり、国連加盟国のうち最も小さい国でもあるナウル共和国へ私は帰った。この島は、太平洋上の赤道付近、ハワイとオーストラリアの中間ほどに位置する。最も近い近隣国のバナバ島さえ東へ300キロと離れている。世界で最も地理的に孤立した国のひとつである。 私はこの時、地区の人々と現在の環境変動について話をしたが、ひどく悩ましい議論となった。島を取り囲む海の温度は上昇し、干ばつがよく起こり、海岸侵食はこれまでになく悪化している。 太平洋全域が似た傾向にあり、私たちが主食としている漁業資源、真水の供給、そして島そのものの存亡に関しても深刻な問題が起こりつつある。温暖化の原因である温室効果ガスが削減されない限り、状況は悪化するばかりだと専門家たちは警告している。 よって、わが国の政府も、太洋諸国の議長公認候補の順番がめぐってくる今年末に小島嶼国連合(AOSIS)の議長国となるにあたり、その