今から24年ほど前の1989年、「コミックグランプリ」と呼ばれる新人賞が開催されたことを覚えている読者はどれくらいいるだろう。主催は小学館週刊少年サンデー編集部、よって、正式名称は「少年サンデーコミックグランプリ」だが、むしろ、そこから少年サンデーの人気作品となった『帯をギュッとね!』『うしおととら』を挙げた方が、通りがいいかもしれない。 そんなコミックグランプリが2013年、復活を果たした。“新世紀”の名を新たに冠し、「新世紀少年サンデーコミックグランプリ」となったこの賞は、ドワンゴが運営するニコニコ静画の中で実施された。ゲスト審査員には、うしおととらで同グランプリを受賞した藤田和日郎さん、『神のみぞ知るセカイ』などの作品で知られる若木民喜さんが名を連ね、現在は最終選考発表が迫っている。 復活したコミックグランプリには小学館の、あるいはマンガを取り巻くさまざまな興味深い動きが収束している
『咲-Saki-』のスピンオフ作品である『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』(以下阿知賀編)では、奈良県代表の阿知賀女学院を主役に据えて物語が進められているのだけれど、しばしば本編の主役である長野県代表の清澄高校の面々や、そのかつてのライバル校たちがこちらにも登場してきたりもする。 そうして現在放送中のアニメ版阿知賀編でも7話終盤、そして8話に長野県3位の鶴賀学園(と、4位の風越女子高校)の面々が登場し、門前仲町にある鶴賀の部長・蒲原智美の祖母宅で阿知賀の面々と練習試合を行い、試合後には蒲原の運転で阿知賀のメンバーを宿舎に送り届けることになった。その送迎シーンにて、漫画版とアニメ版での「蒲原智美」というキャラクターへの演出による印象の違いを覚えたので少し書いてみたいと思う。 そのシーンだが、展開そのものは原作とアニメで大きく変わっているわけではない。合同練習を行
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