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レビューとSFに関するkanimasterのブックマーク (6)

  • ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった

    有名だけど退屈な小説の代表格は、『一九八四年』だ。全体主義による監視社会を描いたディストピア小説として有名なやつ。 2017年、ドナルド・トランプが大統領に就任した際にベストセラーになったので、ご存知の方も多いだろう。「党」が全てを独裁し、嘘と憎しみとプロパガンダをふりまく国家が、現実と異なる発表を 「もう一つの事実(alternative facts)」 と強弁した大統領側近と重なったからかもしれぬ。 『一九八四年』は、学生の頃にハヤカワ文庫で読んだことがある。「ディストピア小説の傑作」という文句に惹かれたのだが、面白いという印象はなかった。 主人公のウィンストンは優柔不断で、あれこれグルグル考えているだけで、自ら行動を起こすというよりも、周囲の状況に流され、成り行きで選んでゆく。高尚な信念というより下半身の欲求に従っているように見える。 「党」を体現する人物との対話も、やたら小難しく何

    ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった
    kanimaster
    kanimaster 2024/01/27
    オーウェルはノンフィクションも面白いのでおすすめ。1930年代のスペイン内戦に取材した『カタロニア讃歌』(岩波文庫)は名作。
  • 「戦国自衛隊」半村 良 著

    映画はもう子供のころから何度となく観ていたけれど、原作小説は読んだことがなかったという作品の一つだったのだが、ついに読んだ。やはり日SF黎明期を代表する一作で、1971年の発表直後からベストセラーとなり、戦国時代へ自衛隊がタイムスリップして大活躍というプロットは多くのフォロワーを生んで、歴史改変SF、架空戦記小説ブームの火付け役となった。軽い気持ちで読み始めたのだけど、実は適切な軍事考証、歴史考証がなされ、かつ、きちんとエンターテイメントの王道行くので凄く面白いのだ。 魅力の一つには軍事考証へのこだわりがある。映画だとさくっと一小隊がタイムスリップするのだが、小説ではタイムスリップに至る米軍・自衛隊合同演習に向けた各方面軍の展開が描かれ、主人公たちの部隊がどのようにタイムスリップの現場へ終結していくかが描写されている。この辺、ミリタリーファンにはたまらないのではないだろうか。 最初の出だ

    「戦国自衛隊」半村 良 著
    kanimaster
    kanimaster 2014/10/14
    これは良いレビュー。要約箇所になると突然漢字が多くなるあたり、興奮するね。
  • 地図にない町 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『地図にない町』 フィリップ・K・ディック   ☆☆☆★ ものすごく久しぶりに再読したが、実はこれが、私が最初に読んだ記念すべきディックだった。確か中学生の時である。その頃ブラッドベリなどのファンタジー系にはまっていた私は「あるはずのない駅で列車が止まる。駅前にひろがるのは地図にない町、そこで目にするものは……?」という裏表紙の紹介文を読み、叙情的なSFファンタジーを想像して書を手に取ったのである。その他にもおもちゃの兵隊がどうたら、子供にお菓子をご馳走するクッキーばあさんがどうたら書かれているので、ほんわかしたおとぎ話系幻想譚、可愛らしい系の癒しファンタジーだと思ってしまった。だってこれ読んだら誰だってそう思うだろ。 で、冒頭の「おもちゃの戦争」を一読、異様に冷え冷えとした空気に「なんじゃこりゃ!?」と驚き、違和感を抱きながらもそのままどんどん読み進み、最後の「地図にない町」を読み終

    地図にない町 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • ハリー・ポッターを落第した人へ - 書評 - 風の名前 : 404 Blog Not Found

    2008年06月25日15:30 カテゴリ書評/画評/品評 ハリー・ポッターを落第した人へ - 書評 - 風の名前 白夜書房榎様より献御礼。 風の名前(上中下) キングキラー・クロニクル 第一部 Patrick Rothfuss 山形浩生 / 渡辺佐智江 / 守岡桜訳 諏訪原寛幸イラスト [原著:The Name of the Wind] これだよこれ! 私が読んだ「剣と魔法系」ファンタジーで、生まれてはじめて主人公に感情移入できた一冊。 えー、マジハリポタファン?「ハリー・ポッター」で満足できるのは、小学生までだよねー 作「風の名前」は、キングキラー・クロニクルの第一部。で、とりあえず「全米が泣いた」系の前評判は、こちら。 オビより 世界20か国以上で刊行決定! 「『ハリー・ポッター』完結後の10年をリードする、正統派格ファンタジー小説」と欧米で人気沸騰の話題作、最強の翻訳陣を擁

    ハリー・ポッターを落第した人へ - 書評 - 風の名前 : 404 Blog Not Found
    kanimaster
    kanimaster 2008/06/25
    無理のある褒め方だが、面白そう。(ネタ的に)
  • http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/08/sf_3.html

    kanimaster
    kanimaster 2007/08/17
    気になる本だけど、このレビューでは読む気がうせる。
  • 幻詩狩り - 煩悩是道場

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