5月8日NHKラジオ第1「マイあさラジオ」のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」に『京都ぎらい』(朝日新聞出版)の著者井上章一さん(61)が出演した。井上さんの歯に衣着せぬ京都洛中への物言いに対し、聞き手の高市佳明アナウンサー(43)も苦笑しながらのインタビューとなった。 ■新書大賞受賞作 『京都ぎらい』は「新書大賞2016」大賞を受賞。現在21万部のベストセラーになっている。著者の井上さんは京都にある国際日本文化研究センターの教授で現在は宇治市在住。育ったのは嵯峨だという。井上さんはまず「洛中にあらずんば京都にあらず」という考え方が京都には根付いており、若いころから何度も公然と京都人(洛中の人々)から洛外に住む自分は下に見られ、屈辱を味わってきたと振り返った。 ■エラそさのピラミッド 井上さんが大学時代、町屋の研究に行き、その家の主である著名な著述家に出身を聞かれた。嵯峨から来たと答えると
タモリさん 天才的ジャズテナーサックス奏者スタン・ゲッツの克明な伝記。ジャズファンなら必ず聴いているはずだがそれ以外の方なら、ボサノバの名曲「イパネマの娘」でテナーを吹いている人といえば思い出してくれるでしょう。ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスのようにジャズに革命を起こしたミュージシァンではないが、その時代に応じてまたその時の共演者によって美妙に反応し影響を受けながら自分の魂を深めていくジャズマンだ。その才能が見事に開花したのが「イパネマの娘」。ボサノバという当時ブラジルの片隅で生まれたポルトガル語でしか歌われなかった音楽を、全く無名の歌手アストラッド・ジルベルトに英語で歌わせジャズに巧みに取り込んで世界的にヒットさせた。これはジャズ史上最も多く売れたレコードのひとつで一九六五年グラミー賞において投票の結果ビートルズの「抱きしめたい」を抜き最優秀レコードに、またボサノバを創った一人
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