第2章 講演会で新構想を発表する 経済構造が行き詰まった経緯 経済構造が行き詰まった経緯について考えてみよう。 生命のある人間にとって必要な物は、空気、水、食物、衣類、住み家、清潔、労働、学問、遊び、休みだが、最初の空気と最後の休み以外は物質の必需品、通貨で購入することができる。 この通貨の基準となるのが、今は金(ゴールド)であって現在の通貨、紙幣分の金は存在しないため、紙幣が大量に流通している。このことも経済構造が行き詰まった原因のひとつと言える。 物と物の交換に支障が生じ、人々の生活に悪影響を及ぼす紙幣が適度に印刷されれば、庶民の経済生活が潤うが、流通紙幣が多いと通貨紙幣の価値が下がりインフレーションになる。 逆に少なすぎると通貨紙幣の価値が上がってデフレーションになり、物価バランスが崩れて流通に支障をきたし、生産と消費のバランスまでも悪影響を及ぼすことになる。 デフレーションとは、た