腎臓専門医ではない内科医にとって、腹膜透析は馴染みがなく、過去のものという認識を持っていましたが、専門家の意見を聞いて考え方が変わったという話です。 おそらく一般的にイメージされる透析は、腎臓の病気で腎臓の機能が低下し、からだのなかの老廃物や余分な水分をからだの外に捨てることができなくなった段階で行うもので、週3回透析クリニックに通院し、血管に管を入れて、血液を機械でろ過してからだに戻すというものです。 透析の原因になる病気は、糖尿病による腎不全(糖尿病性腎症といいます)が一番多く、次に多いのが腎炎という腎臓の病気です。 透析には上記しました血液をろ過する血液透析の他に、腹膜透析といって、おなかの中の腹腔という空間に液体を入れて、その液体の中にからだの中の老廃物を吸収させて、からだの外に出すものがあります。 現在日本では透析といったら、97%が前者の血液透析で、腹膜透析は3%にすぎません。