麻薬密売組織が絡んだ凶悪事件が頻発しているメキシコ北部、チワワ州の米国との国境の町、プラセディスの警察署長に昨年10月に就任した女子大学生、マリソル・バジェスさん(20)が3日、亡命を求めて米国に渡ったことが明らかになった。警察署長就任の美人女子大生「価値観を教える」「従わなければ殺す」脅迫受け 親族がフランス通信(AFP)に語ったところによると、バジェスさんは「犯罪組織から便宜を図るよう要求され、さらに従わなければ殺すと脅迫を受けていた」という。このため、親族2人とともに国境を越えて渡米。今後、亡命を申請する方針という。 プラセディスは、昨年1年間で約3100人が麻薬取引をめぐる抗争とみられる暴力事件で死亡した「世界で最も危険な都市」シウダフアレスの南東65キロにある町。人口約8500人、かつては農耕地帯にある静かな町だったが、フアレスカルテルとシナロアカルテルの2つの麻薬組織が輸送ルー