インターネット広告費は、4年連続の二桁成長、1兆5,094億円(前年比115.2%)だ。この数字をみて、実感値より少ない。電通は、相変わらず、マス広告重視で、意図的に操作して、ネット広告費を少なくみせているのではないか。そう考える人たちがいる。ネット広告業界などデジタル側の業界の人たちから、よく聞かれる声である。 今年(2018年1月)から電通総研の仕事もお手伝いをさせていただくことになった。そのご縁もあって、「日本の広告費」作成に関わる人々とも話をする機会がある。私の所感としては、電通に、あるいは、この「日本の広告費」作成スタッフの方々には、数字を操作しようという意図はまったくないと感じている。 では、なぜ、少なく見せているように感じるのか? 特に、ネット広告業界側からみると、そう見えるのか?おそらく、その主な理由は、我々の日々の業務がネット広告以外の領域に拡張してきているからではないか