横浜が、佐伯貴弘内野手(40)に戦力外通告したことが10日、明らかになった。佐伯は「自分では、心も体も技術も衰えていないと思う」と、他球団での現役続行を希望している。1998年の日本一を経験した、野手では最後の「V戦士」が、今季限りで退団することになった。 9日に横浜市内で球団側と佐伯が会談し、戦力外を言い渡した。若返りを図りたい球団の幹部は、「チーム事情から判断して」と理由を説明。「本人は現役を続けたい意向なので、球団としてサポートできることがあればしたい」とも話した。 佐伯は10日、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで、「シーズンが終わってからしっかり取材に応じたい。今は前だけを向いて、シーレックスでの仕事を全うするだけ」と心境を語った。 佐伯は1993年に大阪商大からドラフト2位で横浜に。98年はリーグ優勝、日本一に貢献し、昨季は通算1500安打、150本塁打を記録した