暗号通信が本当に安全なのかどうかについては、前項で学習した計8つの疑問を解消することによって証明することができます。逆にそれができなければ本当に安全な通信とは言えません。一体どのように証明するのでしょうか? 方法としては、ひとつの簡単な方法があるわけではなく、いくつかの方法を組み合わせて検証します。 まずは代表的な方法を学習していきましょう。 もっともメジャーな証明方法が、 デジタル署名(または電子署名) という方法です。 文字どおり、インターネット上で自分自身を証明する「署名(サイン)」のことです。 実際の書類や契約書では、本人の筆跡で署名したり捺印することでその書類や契約書が「本人のもの」であることを証明します。それと同じで、電子メールに自分の筆跡でサインしたり捺印するイメージです。電子メールに「デジタル署名」を付けて送信することで、本人であることを証明し「なりすまし」を防ぐことができ