前職では人前で何かをしゃべる機会というのがけっこうたくさんあって、それがとても苦手だった。 企画のプレゼンとかもそうだし、もっと小さい規模で顧客に向かってデータを説明するとか、社内会議でプロジェクトの進行状況や予算の説明をするみたいなことも苦手だった。 できないことはないけれど、気持ちのいい行為とはとても言えない。居心地が悪い。 ■ 昔は人前でしゃべることが苦手だなんて思ったことなかったんだけどな、というのがずっと不思議に思っていたことだ。むしろ得意だと思っていた。小学校とか中学校とかそういうレベルの昔だけど。 夏休みの自由研究の発表をするとか、コンクール用の作文を人前で読み上げるとか。そういうときに人前でしゃべることが苦手だと感じたことは一度もなかった。 いや、もうちょっと後になって、就職の面接会場で自己アピールをするみたいなこともそんなに苦手には感じなかった。そのアピールが有効であった