東京都知事選が23日、告示された。脱原発を訴える細川護煕元首相と安倍政権が全面支援する舛添要一氏の事実上の一騎打ちである。 本欄が自民党関係者から独自に入手した世論調査によれば、すでに細川氏が一歩リード。今後、細川氏と小泉純一郎両元首相が並び立ち、街頭演説を重ねるたびにその差は開いていくことになろう。 劣勢を悟った安倍晋三首相は22日のテレビ番組で小泉氏が細川支援に回ったことについて「議論が活発になるという上では有益だ。首都の選挙だから、その結果は真摯に受け止めなければならない」と述べて事実上の敗北宣言。原発政策の見直しを示唆した。 細川氏は同日の記者会見で原発政策について「原子力は放射能廃棄物の処分ができない致命的な欠陥を抱えている。再稼働を止める政治決断を行うなら今しかない」の述べ、2020年のオリンピック開催までに「世界一の省エネルギー年を目指す」として専門家による「東京エネルギー戦