――物語が進んでいく中で、愛音(あのん)にも挫折があったことが示されます。彼女にもトラウマを持たせた理由は何でしょうか? 綾奈 第1話で愛音が「またダメにならないように頑張ればよくない?」と言いますよね。彼女のああいう吹っ切れ感やある種の雑さが、CRYCHIC(クライシック)の解散後、前向きな気持ちになれなかった燈(ともり)に影響を与えるようにしたかったんです。燈には「ダメになってもやり直せる」という発想がまったくなかったので、愛音のその言葉を聞いてびっくりする。愛音自身は完璧な人間ではないですが、燈にとって自分にない価値観を持った素敵な人に映ったはずです。 ――誰もが悩みを持つというのは現実的な話ですし、第7話でライブが成功したものの、メンバー間には不協和音が流れるところもリアルだなと思いました。 綾奈 あそこは描いていて「面白くなったな」と思いましたね。本作はこれまでの『バンドリ!』シ