【読売新聞】 今年6月に始まる、図書館の蔵書などの一部を電子メールで利用者に送信できるようにする新制度で、利用者が負担する権利者への補償金額が、書籍1ページにつき「ページ単価の10倍」となる見通しになった。新制度のために設立された管
【読売新聞】 今年6月に始まる、図書館の蔵書などの一部を電子メールで利用者に送信できるようにする新制度で、利用者が負担する権利者への補償金額が、書籍1ページにつき「ページ単価の10倍」となる見通しになった。新制度のために設立された管
【読売新聞】 パソコンやスマホで買い物をしたり、ウェブサイトを閲覧したりすると、購買・閲覧の履歴や位置情報、アプリの利用状況など利用者に関する様々なデータが記録される。このような「利用者情報」は現在、本人の意向にかかわらず、事業者に
菅官房長官は13日の記者会見で、老後に年金収入以外に2000万円の資金が必要とした金融審議会の報告書について、「(審議会の)独自の意見だ」と述べ、2000万円という金額は一例にすぎないとの考えを改めて強調した。必要な資産額は個人の生活状況に応じ、個人がそれぞれ判断すべきだとの認識を示した。 報告書は、65歳で定年退職した夫婦の場合、毎月約5万円、30年間で約2000万円の生活費が不足するとし、資産取り崩しが必要だとしている。試算は、厚生労働省が提出した資料に基づいて審議会が行った。 これに対し、菅氏は「個々人の生き方は個々人が責任を持って行うということだ」と述べ、必要な生活資金は個人によって異なると強調した。その上で、「政府は個々人が多様な資産形成ができるように、NISA(少額投資非課税制度)など様々な制度を構築している」と語り、資産運用の必要性にも言及した。 これに関連し、厚労省の木下賢
【読売新聞】 ブロッキング法制化の是非を巡って対立を深めていた知的財産戦略本部の海賊版サイト対策検討会は10月15日、検討会としての「とりまとめ」はおろか、審議状況の報告さえ出せないまま会議を無期延期とした。前代未聞の幕引きとはいえ
政府は、図書館や博物館が個別に運営しているデータベースを統合し、インターネットで目録や所在地を一括検索できるサイト作りに乗り出す。書籍や文化財などの知的資源を探しやすくし、研究活動の活性化や新たなビジネスの創出につなげる狙いだ。来年1~2月頃に試験運用を始め、2020年の本格運用を目指す。 サイトの名称は「ジャパンサーチ(仮称)」。内閣府が音頭を取り、国立国会図書館、国立博物館を運営する国立文化財機構、国立公文書館、国立美術館、公益財団法人「放送番組センター」など、10以上のデータベースを束ねて始動する予定だ。全国の大学や博物館などにも参加を呼びかける。 例えば、ある古文書に関連する情報を集める場合、現在は各施設のデータベースに一つ一つ当たらなければならない。ジャパンサーチが完成すれば、書籍から公文書、文化財、放送番組まで、簡単に幅広く検索できるようになる。 書籍や所蔵品などのタイトル、作
東京医科大(東京)が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが関係者の話でわかった。女子だけに不利な操作は、受験者側に一切の説明がないまま2011年頃から続いていた。大学の一般入試で性別を対象とした恣意(しい)的な操作が明らかになるのは極めて異例で、議論を呼びそうだ。 東京地検特捜部も、文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件の捜査の過程で、同大によるこうした操作を把握しており、同大は現在、内部調査で事実関係の確認を進めている。 同大医学科の今年の一般入試は、数学・理科・英語のマークシート方式(数学の一部を除く)で1次試験(計400点満点)を実施。2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。
『新釈漢文大系』58年かけ完結 「人は死んでも本は後世に残ると思うと、感慨深いです」と語る加藤徹・明治大教授(東京都新宿区の明治書院で)=奥西義和撮影 主要な中国古典の原文、訓読、注釈を網羅した『新釈漢文大系』(全120巻、別巻1)が、58年をかけて完結した。いかめしくもある各巻は、一般読者にはとっつきにくい印象もあるが、実際はどうか。中国文化学者で本紙読書委員の加藤徹・明治大教授に、読みどころを聞いた。 加藤・明治大教授に聞く 出版元の明治書院(東京都新宿区)の応接室。ずらりと並べてもらうと、加藤さんの目が輝いた。「ほぼ60年で完結したということは、人間で言えば還暦に近い。昭和が半分、平成が半分ですよね」と、感慨深げだ。 執筆にのべ134人の研究者が参加した大プロジェクトは先月、『白氏文集(はくしもんじゅう) 十三』が刊行されて完結を迎えた。枕草子で清少納言が、「文(ふみ)は文集(もんじ
◇国立国会図書館 ◇来年度新館完成 収蔵能力拡張電子化も着々 2002年秋に開業した国立国会図書館関西館(精華町精華台)で、図書資料の収蔵数を増やすため、新しい建物を造る工事が進んでいる。これまでは600万冊の収蔵能力だったが、工事が完了する19年度には1100万冊まで増える。開館から15年余りが経過した関西館の現状を報告する。(橋間督) 学研都市の中心を走る幹線府道に面し、全面ガラス張りで地上4階建ての威容を見せる関西館。そのすぐ裏側で、蔵書保管の書庫棟とする新館(地上7階、地下1階)の工事が進んでいる。来館者が館内を巡る閲覧棟とは役割が違うため、分厚いコンクリートで囲まれた頑丈さが自慢の建物になる予定だ。 関西館は、東京・永田町の東京本館が手狭になったことから建設された。東京での大災害に備え、貴重な資料を守るリスク分散の狙いもあった。 国会図書館は原則18歳以上の利用に限られ、図書の館
旧国鉄時代からJR大阪環状線の象徴として、角張ったオレンジ色の車体で親しまれた通勤用車両「103系」が、10月で同線から姿を消すことになった。 老朽化に伴う車両更新のためで、ファンからは引退を惜しむ声が上がりそうだ。 103系は、先頭車両の正面に平面ガラス3枚を使った簡素なデザインが特徴で、駅間が短い都市部の通勤用電車として開発された。東京・山手線で1963年、大阪環状線では69年に導入され、車体に使われたオレンジ色は環状線のシンボルカラーにもなった。同一車両としては国内最多の約3500両が製造され、全国の主要路線で利用が進んだ。 ところが20~30年とされる車両の更新時期に合わせ、山手線では88年、首都圏全体でも2006年までに全てが引退。JR西は補修を重ねて使用を続けたが振動や消費電力が大きく、16年度から、7編成(56両)あった車両について、出入り口付近のスペースが広く、バリアフリー
受験生向けの参考書などを出版する旺文社(東京都)が、過去の入試問題をPDFで電子データ化して保存していたのは著作権法に違反する恐れがあると外部から指摘され、先月、全て削除したことがわかった。 削除対象は大学、高校の入試問題で、延べ約4000校分に上る。紙の著作物を私的使用以外で電子データに複製することが同法で禁じられているためで、企業が保管スペースの節約などのために行う「PDF化」に、意外な課題が浮かび上がった。 同社によると、全国の大学や高校約500校から毎年、入試問題の問題用紙の提供を受け、一部は権利処理をして出版物に転載したり、出題傾向の分析に使ったりした上で、提供された原本を社内の倉庫で保管していた。ただ、場所を取る上に経年劣化も生じることから、2007年度以降はPDF化して同社管理のサーバーで保存し、原本は廃棄してきた。
学習効果や健康への影響が十分に検証されていないまま、教科書のデジタル化に道を開くことには疑問を禁じ得ない。 文部科学省の有識者会議が、2020年度をめどに小中高校でデジタル教科書の使用を認める報告案を示した。 当面は、現行の紙の教科書と併用するものの、将来的には、「紙」か「デジタル」かを選べる選択制の導入も検討するとしている。 タブレット型の情報端末に教科書のデータを取り込んだのが、デジタル教科書だ。図面や写真を拡大したり、文章や線を何回も書き込めたりする機能を備え、インターネットにも接続できる。 例えば、理科で宇宙や人体の仕組みを学ぶ際、デジタル教科書を使い、写真で視覚に訴える授業を行うことを想定している。 情報技術の進展に伴い、デジタル技術を活用した教材の開発が進んでいるのは確かだ。そうした教材を使った学校で、子供たちの関心が高まったという声も聞く。 だが、それらはあくまで、学習の基盤
それは18歳の時の年末から、翌年初めにかけてのことでした。 この苦悩には意味がある、あるんだろうと仮定して生きていくしか、俺には生きる道はない――。 そんなことを書いて、1981年2月、筑波大付属盲学校(現・筑波大付属視覚特別支援学校)の同級生に送った手紙があります。その数週間後、私は視覚と聴覚が完全になくなる「全盲ろう者」になりました。 最初に病で右目を失明したのは3歳の時。9歳で左目も。もちろんショックでしたが、その時は音の世界に順応していきました。落語を聞いて笑い転げたり、トランペットやピアノを演奏して楽しんだり。 けれどその音の世界も消えていった。14歳で右耳が聞こえなくなり、残った左耳の異常に気付いたのが18歳を迎える80年の12月頃。 聴力が落ち、盲ろうになるまでの約3か月、読書や思索に没頭しました。カフカ、トルストイ、大岡昇平。手にした点字書は約40冊。その中に芥川龍之介の「
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