2012-2013シーズンの公式試合を欠場していた安藤だったが、2013年7月、テレビ番組のインタビューで「4月に無事出産、母になりました」「最後まで悩んだけれど、1人の女性として生きることを選んだ」と公表。同時に、全日本選手権、そして2014年2月のソチ五輪に挑み、今シーズン限りで現役を引退することも表明した。 フィギュアスケートの世界では、母として競技復帰する前例がこれまでなかったが、すっきりした表情で安藤は言う。「いろいろとご意見もありました。それでも復帰を決めた一番の理由は、娘です」――。現役引退から8年が経った今、改めて安藤美姫に“現役最後の1年”を聞いた(全3回の3回目/#1、#2より続く)。 2013年、安藤美姫の長女出産報告と、そのシーズンを最後とする引退宣言を聞いた世間は、またバッシングを始めた。「アスリートなのに出産するなんて、何を考えているのか」。アスリートに恋人がい