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読書に関するmamotenaのブックマーク (32)

  • 理屈じゃない

    サリコロ特攻隊 著:かんべむさし 平和で日和とした日にアジア諸国からなるAJAF(反日連合軍)が突然宣戦布告。 貿易通路を絶たれ孤立した日政府は非常事態となり、超法規的措置として軍部の人間が全権限を掌握。 しかし、物資も少ない日側は”理屈”の上では普通に戦争するより犠牲が少なくなる、特攻部隊を結成することを決定。 健全な男性の中からコンピュータにより無差別抽選によって、特攻部隊を選出するのだが・・・。 星雲賞第八回長編賞受賞作品 星雲賞を順番に読んで八作目です。 今作はSFという感じはしない、というか少し不思議であってサイエンスフィクションではない気がした。 防衛省の伊東は犠牲者が少ないという理屈上で効率の良い方法として、特攻部隊を提案しているが、人間が効率が良いいう理屈だけで納得して特攻できるかというとそれは無理だろうと自分も思う。 丁度この震災後の放射能で汚染された土地を除染する

  • 幼女でなく妖女

    タイタンの妖女 著:カート・ヴォネガット 火星との惑星旅行中に太陽系に広がる時間等曲率漏斗に巻き込まれた、ラムフォードと愛犬カザックは、地球、火星、水星などを含めた様々な場所に量子的に同時に存在し、経験するという荒唐無稽の特殊な状態になっていた。 一方、大富豪の息子のマカライ・コンスタントは、マクレーンからの招待状を受け取り彼の屋敷に招かれ、ラムフォード夫人と出会う。 55日周期で地球へと現れるラムフォードの出現が迫り、彼の運命が決まろうとしていた・・・。 太陽系をまたにかけた物語は、一筆書きで書いたような構成で場面転換が唐突で理解しにくかった。 意味があるのかないのかわからないような(たぶんない)架空のを引用した解説とか、ストーンヘンジや万里の長城は実は宇宙人の連絡用メッセージだったとかの物事は見かけどおりでない(重要そうに見えるがそうでない)というのは、自分が大好きなH2G2を彷彿さ

  • 神はサイコロを振らない 著:大石英司

    十年前に消息を絶った航空機が、とある科学者が予言したとおりに現代に出現。 彼がいうにはマイクロブラックホールの影響で時空を超えて現れたのであり、三日後には元の世界へと戻ってしまうという。 奇跡か、神のいたずらか・・・航空機事故で死んだことになっている乗客達とその遺族との最後の三日間がはじまる。 十年前に消息を絶った航空機が現れるというとんでもSF設定の一見とんでも小説だが、もちろん中心はそこではない。 航空機に乗っていた個性的な乗客のそれぞれの人間ドラマが、十年振り(といっても乗客達時間軸は十年前と変わらず回りだけ十年後)に動き出すところが書の核。 ただ、乗客それぞれの設定はうまいと思うし、魅力的なんだけど、三日後に消える部分があっさりとしていて盛り上がりに欠けた。 そこが大事だろうと思うんだが書いててめんどくさくなったんだろうか・・・。 正直最後は大団円ですごい泣けるだろう泣けるだろう

  • 風果つる街 著:夢枕獏

    将棋連盟に属さずに、賭け将棋の収入のみで生きているいわば裏のプロ棋士、真剣師の孤独な勝負の記録。 銀髪の真剣師岩倉が放浪地でに日当を稼ぐ勝負で出会う様々な人々と将棋を通じた一見異常だが、どこか人間身もある交流を描く。 獏さんが書く、特定のものに打ち込む男たちを描いたシリーズは神々の山嶺で出会って、鮎師を読んでこれで3冊目。 生きるすべを知らない不器用な男が得意とする唯一のものに対する姿勢は、ただただかっこいい。 風果つる街は将棋の話だけど、将棋を知らなくても十分楽しめる。 自分も駒の動きを知っている程度で、あまり詳しくはないが特に困ることは無かった。 重要なキーになるとある型が出てくるので、将棋の定石や型を知っているとさらに楽しめるだろう。 ただ、それよりも主人公が出会う将棋しかない男たちの生きざまは、ただの会社員としてぼけっと生きる自分には羨ましくも映る。 そんな彼らの生き方は悩む息子に

  • エディプスの恋人 著:筒井康孝

    家族八景、七瀬ふたたびに続くシリーズ第三弾。 ふたたびはラストで壮絶な展開で終わったのが嘘のように今作では、七瀬が教職に付いており、校内で特異な事件が起きるところからはじまる。 とある生徒に野球部が放ったボールがぶつかりそうになるのだが、ぶつかる直前でボールがずたずたに破壊されたのである。 それを聞いた七瀬はこの生徒が自分と同じ超能力者である可能性が高いと調査を始めるのだが・・・。 ふたたびの続編ということで、あのラストのあとどう繋げるのかと思ったらいきなり日常ではじまってびっくり。 時系列的にふたたびの前なのか?と思って読み進めると物語が佳境に進むにつれてその理由が判明してまたびっくり。 このラストは少々反則気味な気もしますが、七瀬の能力であるテレパスを使って事件を調査する過程はこのシリーズでは おなじみの、醜い人間の性が垣間見つつも冷静に対処していく様は痛快で読んでいて心地いい。 前

  • 7日間完成 英検5級予想問題ドリル

    英語は何回も挫折を繰り返しているのですが、TOEICとは違って階級で段階的に分かれている英検ならやれるんじゃないかととりあえず基礎中の基礎もいいところの5級から。 TOEICは漠然としていて、どこから手をつけて言いかわかりませんが、英検ならある程度範囲が決まっているのでそれに合わせて少しづつ勉強していけば最終的には、英語をマスターできそうな気がします。 5級では、動詞の基的な使い方、三単元のS、疑問文の受け答えなどが中心です。 単語もほとんどが日常会話で使うものばかり。 さすがに英語が苦手な自分でもわからない問題はありませんでした。 CDが付いていてリスニングの練習もできるのでばっちりかと。 英検はどこから受けてもいいので、5級はおいといてそのまま4級と徐々にステップアップしていきたいと思います。 ほんとの基礎の基礎からやりたい人や小学生以下の初学者におすすめ。

  • 七瀬ふたたび 著:筒井康隆

    第七回星雲賞長編賞作品 人の心が読めるテレパスの超能力をもつ女性、七瀬が主人公の物語。 前作とはうって変わって超能力バトルものになった作では、テレパスの他に、予知能力、透視能力、念動力、時空移動能力など様々なタイプの超能力者が登場する。 能力バトル物の原点のような作は、各能力の特色に合わせた話の展開がスリリングでおもしろい。 そして終盤では超能力者を淘汰しようとする集団と対峙し、七瀬とその仲間達はピンチに陥る。 七瀬は超能力者の存在自体にも疑問を持ち始め、怒涛の終局へと向かう・・・。

  • Bronze Oracle Database 11g SQL基礎I編

    これで2週間勉強して合格しました。 特に重要な点が項目ごとにまとめられていたり、章ごとに確認用のテストがあったりと順番に読み進めるだけで理解ができるようになっていました。 通読してから模擬を受け、模擬で取れなかったところを復讐を点が取れるまで繰り返せば合格への近道かな? 付属のCDに入っているテストは書の模擬と同じ内容なので、パソコンがあるならCDでやったほうが採点などが楽です。 模擬が1パターンしかないのが難点か、3パターンくらい入っていれば完璧なんだけども・・・。 実際、試験では模擬で出たような問題もでますが、問合せ問題はより複雑なのが出ます。 他に模擬が手に入れられるのであれば、書以外の模擬もこなしてから試験を受けたほうがいいでしょう。 余談ですが、模擬で90%以上出ていましたが、試験では61%で60%のラインギリギリでした。

  • 家族八景 著:筒井康隆

    人の心が読める特殊な能力を持った少女、七瀬がお手伝いさんとして 様々な家庭の人間模様に遭遇する人間ドラマ。 その能力を疑問に思いつつも、あらゆる人間の性を知り尽くした七瀬は 家庭内の問題を解決したり、時には争いをけしかけるのであった・・・。 人の心を読めたらと思ったことが”無い”人はいない。 読めなくても、誰しもが相手の心の中を想像しコミュニケーションをとっているだろう。 しかし、相手の心は絶対にわからないので、それで悩んで不安になったりするのだ。 書の主人公七瀬は、そんな悩みを吹き飛ばすテレパス保持者だ。 人の心が読めれば、人生さぞお気楽極楽だろう・・・と思いきやそうは甘くない! 読めたら読めたで人間の醜態がすべてさらけ出されてしまい、誰も信じられなくなってしまうのだ。 最初、心を読んで人を弄ぶような七瀬にこいつ性格悪いなと印象を受けたが 彼女が読んだ人々の思考を考えると、そうなっ

  • 新銀河ヒッチハイク・ガイド[下] 著:オーエン・コルファー

    上巻の終わりに、不死身のワウバッガーの死にたいという願いを叶えるべく、神々が入る惑星に向かった ゼイフォードがようやく雷神トールの元へ辿り着く。 そんななか、地球人を滅ぼし損ねたヴォゴン人が生き残りであるアーサー達へと迫っていた・・・。 どたばたスペースコメディ6段完結編。 上巻で神話の神々の話が始まってテンポが悪くなっていたが、下巻ではあっさりとそのくだりは終わり ワウバッガーとトールの対決からヴォゴン人やアーサーの災難、フォードの意味不明な言動、 トリリアンの恋、ランダムのわがままやらなんやらが一気に混ぜこぜになって物語りは大団円へ。 あとがきにあるようにそれぞれの人物がちゃんとそれらしい(H2G2らしい)結末を迎えるのは オーエン・コルファーの才能だろうし、このシリーズへの愛が伝わってくるが誰か忘れていないか? そう!!マーヴィンですよ、マーヴィン。 あの、陶しくもなんだかほっとけ

  • おれの血は他人の血 著:筒井康隆

    星雲賞第6回長編賞受賞作品 とある男が、場末のスナックでやくざに絡まれるところから物語ははじまる。 やくざに小馬鹿にされ、怒りが湧き上がると同時に男は意識を失った。 そして、気が付くと店の中がめちゃくちゃになっていた。 従業員たちは震え上がって店の隅にいて、男がどうなったのか尋ねると 三人やくざになにかを叫びながらぼこぼこに返り討ちにしたという。 この事件をきっかけに男は街全体を巻き込んだやくざの抗争に巻き込まれていく・・・。 筒井康隆のバイオレンスハードボイルド小説で、意識を失っているあいだに大暴れする男が登場する。 星雲賞ってなんの賞だっけ? 大暴れする理由は確かにSFかとも思うが、やくざアクション物だよな~これ。 血や暴力が好きな人はおもしろく読めるでしょう。結構グロいです。 とりあえず読み終わったら叫びましょう、”エスクレメントオオオオオオオ”!!!!

  • 竜の探索 著:アン・マキャフリー

    パーンの竜騎士シリーズ第2弾。 前作、400年ぶりに空から降る糸胞を駆除するために過去から竜騎士たちを呼び出した。 その7年後、糸胞の危機は徐々に去り始めたが過去の竜騎士たちの不満が募っていた。 そんな中、糸胞の落下周期に乱れが生じ、再度竜騎士たちの団結が必要になったが 過去の竜騎士たちは非協力的であった・・・。 竜の戦士に引き続いての竜騎士物語。 前作の最後戦いはこれからというところで終わってった、期待していた糸胞との戦いは 今作では終わった後だったのでちょっと残念。 アンは糸胞との戦いを中心にせず、竜騎士たちの人間関係を書きたいのかな。 新たな女王竜の飛翔、小さな火蜥蜴、糸胞を駆除する虫、白い竜など新たな出来事も満載。 そして最後は竜騎士たちの価値を問われてまで願う、糸胞の完全駆除に向けた挑戦に挑む! 最初は、登場人物も多く頭に入らないことも多かったが、徐々に覚えてすんなりと頭に 入る

  • 竜の戦士 著:アン・マキャフリー

    かつては繁栄していた竜と竜騎士の存在意義が薄れてしまった時代のお話。 伝えられる歌では400年に一度に訪れる赤い星が災いをもたらすと言われているが 古い歌を信じる者は少なく、ただ竜騎士たちだけが危機感を募らせていた・・・。 そんな中、竜騎士再興のために新しい竜の姫を探していたが、 平和に慣れた世界中の人々は竜騎士たちに非協力的であった。 そして、赤い星が空に輝き始め、竜騎士たちは焦りを感じるが・・・。 歌う船シリーズのマキャフリーのSF作品。 竜や竜騎士が登場し、ファンタジー作品と見せかけて、楕円軌道の惑星周期という 設定を元にした、400年に一度の災いがあったり、竜を使ったワープ飛行や 時間旅行、そしてタイムパラドクスなど単なるファンタジーではないところがおもしろい。 歌う船シリーズとは違い、パートナーは竜なので直接的なやりとりはないけど 主人公の姫が竜の言葉を理解でき、ちょっとだけコミ

  • 10月に読んだ本まとめ

    10月のまとめです。 11冊か・・・最近感想文が適当になってきてる気がするが、その時々に感じたことを素直に書いていきたい。 10月の読書メーター 読んだの数:11冊 読んだページ数:3967ページ ナイス数:14ナイス 石の血脈 (集英社文庫) ★★☆☆☆ ちょっと盛り上がりに欠けるかな。 読了日:10月05日 著者:半村 良 神の雫(24) (モーニングKC) ★★☆☆☆フランス女とやってる場合じゃね~ 読了日:10月08日 著者:オキモト・シュウ 円の支配者 - 誰が日経済を崩壊させたのか ★★★★★ 陰謀論にしてはできすぎてる 読了日:10月08日 著者:リチャード A ヴェルナー 鏡の国のアリス (1972年) ★★★☆☆有名なアリスではない 読了日:10月10日 著者:広瀬 正 ほとんど無害 (河出文庫) ★★★★☆H2G2といてば的なオチ 読了日:10月14日 著者:ダグラ

  • タイムマシンの話 著:都筑卓司

    先日、とある実験でニュートリノの速度が光速を超えて飛んだ!と話題になった。 新聞各紙ではタイムマシンが現実にと大騒ぎだったが、実際にそれは可能なのか?っと書を手に取る。 結果的に、この実験は間違っていた可能性が高く残念だったが、書ではタイムトラベルによるパラドクスから素粒子、相対性理論、光速を超える粒子タキオンなどなど、時間旅行に言及しつつ、主に粒子を解説している。 特殊相対性理論では、真空中での光の速度は観測者の状態がどうあろうと一定とし、動いている観測者の時間が遅くなる(その観測者から相対的に遅い観測者から見た場合)と定義されている。 そして、光速を超えると時間をさかのぼってしまう・・・が、光速を超えるには無限の質量が必要であり、そのことがタイムマシンの足かせになっている。 では、光速を超えるの粒子は存在しないのか?という疑問の答えは理論的には存在するのだという。 それがタキオン

  • 日本沈没 下 著:小松左京

    上巻の感想はこちら。 大災害SF下巻。 日各地で大地震が起き、様々な調査からついに1年以内に日が海に沈むことが判明。 日政府は密かに各国と移民の受け入れの交渉をはじめていた。 そして、いよいよ日に最後のときがくる・・・。 あ~、日列島が沈んでしまった。 上巻でもそうだったように、パニックものではなく人間ドラマもあまりないので淡々と進んでラストもあっけなく、物語としてのおもしろさは足りないかなぁ~。 だがフィクションでもそれっぽく想像できてしまうのは、緻密な調査と大胆な仮説を元にして沈没の過程を書ききっているからか。 国を失った日人はこれからどう生きていくのかを想像してみると、国があるという当たり前のことがどういうことなのかを考えるきっかけとなるかもしれない。

  • 日本沈没 上 著:小松左京

    星雲賞長編賞第五回受賞作品 島が一晩で沈んでしまう、突如海が沸きあがり一瞬にして島ができああがる・・・そんなことがありえるだろうか? 主人公は潜水艇の操縦者で、沈んでしまった島の海底調査から物語りははじまる。 その海底では、今までみたこともない異変が起きていた!! 地震大国日、地震は日常茶判事であり3.11後であるがゆえに、ことさらリアルに感じる話だ。 荒唐無稽に見える物語も、徹底的に科学考査されて、くどいくらいに”何故、日が沈んでしまうのか”を科学者の登場人物が解説しているのもリアルに思えるところだろう。 また、ハリウッド映画のようなただ単にスペクトラルドラマにするのではなく、現実問題として日が沈んでしまった場合の思考実験をしている。 徐々に壊れていく日、国が無くなるとはどういうことか、その結末は下巻へ。

  • 復讐の船 著:S・M・スターリング

    歌う船シリーズ7作目にして、今のところ最終巻。 戦う都市の続編で、小さな女の子だったジョートが大人になって”AI”船(ブレイン船ではなく)の船長として活躍するお話。 なんといっても作の特異な点は、ブレイン船が登場しないこと。 船との関係、パートナシップがこのシリーズの楽しみなのに、それが無いのははっきりいって歌う船シリーズである必要がない! あとがきでは自分の得意なスタイルで挑戦と書いているけど、ただたんに歌う船のスタイルで書けなくて逃げたんじゃないのかと。 魔法の船のジョディ・リン・ナイはマキャフリーへちゃんとリスペクトして、かつ異種族間の闘争を上手く書いていたのになぁ。 あとは前作でもそうだったようにスターリンはヒロイズムの否定が十八番のようで、主人公たちがいとも簡単にボロボロになる。 それもあんま必要性無く・・・しかもそこからの逆転のカタルシスもなくボロボロのまま終わる。 確かに単

  • ほとんど無害 著:ダグラス・アダムス

    銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ三部作の五作目にして最終巻。 前作は恋愛物でちょっと物足りなかったが、今作はどたばたスペースオペラが帰ってきた。 舞台は別次元の地球、パーティでゼイフォードのお誘いについていかなかったトリリアンになる前の、トリシア・マクミランが登場。 キャスターの彼女は躍進のために渡米するも失敗、うまく行かずにゼイフォードに付いていけばと後悔しているところに、ベタベタな宇宙人が現れるが・・・。 その時、フォードは古巣「銀河ヒッチハイク・ガイド」社に帰ってみると、いつの間にかガイド社が買収されていることに気づく。 アーサーは自分の身体を切り売りして宇宙中をくまなく旅行していた。 前作で出会った最愛の人フィンチャーチを超空間の事故で無くして、彼女を探していたのだ。 そして放浪の末、なぜかサンドイッチ職人となったアーサーの前にトリリアン(ゼイフォードの付いていった次元のトリシ

  • 鏡の国のアリス 著:広瀬正

    第4回星雲賞長編賞受賞作品。 物語はある美容外科に女性になりたいと訪れた男の話からはじまる。 何故女性になりたいのか?医者がわけを聞くと・・・。 その男はある日銭湯で汗を流していたら、突然女湯にいることに気づいたという。 確かに男湯に入っていたはずなのに・・・と思いながら慌てて外にでると、そこは逆さ文字であふれかえった鏡の世界だった!! ルイス・キャロルの同名小説があるが、作品内で引用されていたり、鏡の世界や落ちの夢などオマージュがたくさん。 鏡の世界では文字はもちろん時計や車の進行方向も逆になっていたりしている。 その鏡の世界を反物質などを用いて物理学の観点から考察してみたりしているが・・・やや唐突でいきなり話が難しくなって、鏡像のイラストが差し込まれて入るが文章ではなかなかイメージがわきずらく、そのわりに物語にあまり関係してこないというのが残念。 また、鏡の世界では現実世界の右利きが希