休みでノルウェイの森を最後まで読んだ 私がこの小説を初めて読んだのは19歳か20歳のときでその後もちょこちょこ読んだりした気がするがあるときから私は村上春樹断ちをしていたのでものすごく久しぶりに読んだ 印象は違った 若い頃に読んだときは主人公ワタナベが気障(あるいは傲慢)にかんじたが今読むと誠実さをかんじたしときには気の毒に思う場面もあった 私が好きなのは直子が死んだ後に日本中をさまよい歩いてあるとき出くわした若い漁師に「なんで泣いてるんだ?」と訊かれ「母親が死んだから」ととっさに嘘ををつくシーンで好きというか印象に残ったシーンで私は騙されて寿司を食べさせたり四つ折りにした五千円札を渡す漁師に同情をおぼえたがやはりこのシーンもワタナベがかわいそうになった というか大切な人をうしなったという点では嘘ではないのだ しかしその五千円でちゃっかり東京行きの切符を買うワタナベもワタナベなのだが 後半