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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (52)

  • ナポレオンとジョゼフィーヌ、波乱で奇妙なロマンスの真相とは

    1804年12月、ノートルダム大聖堂で、フランス皇帝ナポレオンがのジョゼフィーヌに皇后の冠を授けた。画家ジャック・ルイ・ダビッドの作。1809年、後継ぎが生まれないことを理由にジョゼフィーヌは離縁され、夫の不安定な関係に終止符が打たれた。(PHOTOGRAPH BY BRIDGEMAN IMAGES) ナポレオンが軍隊で昇進を重ね、フランス革命の混乱を収めて第一統領に就任し、とうとう皇帝の座に上りつめるまでの14年間、彼のかたわらにはのジョゼフィーヌがいた。ナポレオンがに書き送った多くの手紙から、ふたりの関係はロマンスの典型として長く支持され、たくさんの伝説が夫婦関係から生まれている。近年では、ふたりのロマンスの虚構をあばく歴史家もいるが、映画『ナポレオン』のリドリー・スコット監督は、ジョゼフィーヌをナポレオンが「当に愛した唯一の女性」と考えている。 「(ナポレオンは)突然に頭角

    ナポレオンとジョゼフィーヌ、波乱で奇妙なロマンスの真相とは
  • 電気刺激で味覚を変える実験の日本人研究者2人にイグ・ノーベル賞

    人々を笑わせ、考えさせるユニークな研究に贈られる今年の「イグ・ノーベル賞」が発表され、「電気を流した箸やストローで品の味を変える実験」により、明治大学総合数理学部の宮下芳明教授と東京大学大学院情報学環の中村裕美特任准教授が「栄養学賞」を受賞した。日人のイグ・ノーベル賞受賞は17年連続となった。

    電気刺激で味覚を変える実験の日本人研究者2人にイグ・ノーベル賞
    media56a
    media56a 2023/10/09
    将来的には電気刺激で味変だけじゃなくて唾液だけで味を認識出来るようになるのかな?ゲーム用に味のする箸型コントローラーとかに発展できたら面白そう
  • コウテイペンギンの繁殖に壊滅的な打撃、南極半島西側で明らかに

    コウテイペンギンは海氷の上で子育てをする。海氷が割れたときにひなが生き残る可能性は低い。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 学術誌「Nature Communications Earth & Environment」に8月24日付けで発表された論文によると、南極半島の西側のベリングスハウゼン海域で確認されているコウテイペンギンの5つのコロニーうち、4つのコロニーで繁殖が完全に失敗した可能性が高いという。 原因は海氷の減少だ。衛星画像は、ひなが十分に成長する前に海氷が崩壊してコロニーが消滅したことを明確に示していた。 南極の周辺だけに生息しているコウテイペンギンは、定着氷(海岸に接して動かない海氷)の上で繁殖し、産卵し、子育てをする。2022年、南極大陸の海氷面積は前年に出たばかりの過去最小記録を更新した。なかでもベリ

    コウテイペンギンの繁殖に壊滅的な打撃、南極半島西側で明らかに
  • 放射性物質を体から除去する薬の治験開始、原発事故の備えに、米

    ウクライナ、プリピャチ第三小学校の教室にぶら下がるガスマスク。プリピャチの人々は、チェルノブイリ原発事故の翌日に全員が避難した。(PHOTOGRAPH BY GERD LUDWIG, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1年以上前、ロシア軍がウクライナのザポリージャ原子力発電所(ZNPP)を占領したとき、両陣営は互いに相手方の無謀さと、発電所に損害を与えて原子力事故を引き起こしかねない破壊行為を非難した。現在、30年間にわたる研究開発の末、科学者らは、そうした事故が起こった場合に、被害者の体内から放射性物質を取り除くのを助ける薬の試験を進めている。 戦争や原発事故による核汚染の脅威に対し、人々は常に大きな恐れを抱いてきた。1986年のチェルノブイリ原発での悪名高い炉心溶融(メルトダウン)事故では、急性放射線中毒による死者28人のほか、避難民35万人、甲状腺がん患者数千人とい

    放射性物質を体から除去する薬の治験開始、原発事故の備えに、米
  • 太古の火星に激流か、わずか40万年前に霜も? 驚きの報告続々

    ミッション開始から198日目(火星日)の探査車パーシビアランス。(COMPOSITE BY NASA, JPL-CALTECH/MSSS) 火星の水の痕跡にまつわる驚きの発見が、2つの探査機による調査からもたらされた。 まず、中国の「祝融号(しゅくゆうごう)」が発見したのは、この星の砂丘がわずか40万年前、霜によって硬い表面層をもつようになったかもしれないという報告だ。2021年に初めて見つかった、砂丘が硬い表面層に覆われているという特徴をまとめた論文が、2023年4月28日付けで学術誌「Science Advances」に発表された。 また、そこからさらに西の方では、NASAの「パーシビアランス」が、ジェゼロ・クレーターに勢いよく流れ込んでいた急流らしき痕跡を見いだした。砂州と見られる岩盤の高さからは、場所によっては深さ20メートルを超えているところもあったと推測されている。もしここが

    太古の火星に激流か、わずか40万年前に霜も? 驚きの報告続々
  • 高齢者に広がる急速に進む危ない虫歯、タンパク質分解酵素も原因

    高齢者に広がっている虫歯「根面う蝕(こんめんうしょく)」の原因は、菌が作る酸で歯が溶けることに加え、歯に元から存在するタンパク質分解酵素の活性化も原因であることを、東北大学大学院歯学研究科の高橋信博教授(口腔生化学)らが明らかにした。虫歯の進行を抑える「フッ化ジアンミン銀」や、お茶に含まれるカテキンなどが酵素の働きを抑制することも分かった。 根面う蝕はわずかに茶色になることもあるものの、あまり目立たない。痛みがほぼないが、あっという間に進行し、ある日突然歯が折れたり割れたりする。年を重ねて歯ぐきが下がり、露出した部分の歯が狙われる。歯が黒くなり、徐々に進行する小児や成人の虫歯とは異なり、その発症のメカニズムはよく分かっていなかった。 歯は3層構造になっており、一番外側の硬いエナメル質の下にある象牙質、セメント質といわれる2つの部分は軟らかい。エナメル質は歯の見えている部分では厚く、根っこに

    高齢者に広がる急速に進む危ない虫歯、タンパク質分解酵素も原因
  • 魔女の魔術に呪文詠唱…米国で人気急上昇の「ペイガニズム」とは

    秋分の日、英国のストーンヘンジで杖を額に当てる女性。周りにいる人々は日の出を見ている。(Photograph by Alice Zoo, National Geographic) その昔、古代ケルト人たちは自然と野生の有角神ケルヌンノスに祈りを捧げるため、風が吹きすさぶ荒野を旅した。古代エジプトの人々は、豊穣の女伸イシスの庇護を求めて砂漠を越えた。ケルトの謎めいたドルイドたちは、月明かりの下、森の中の広場で儀式を執り行った。しかし、時の流れとともに神々は神話の世界に去り、彼らを祭る儀式は人々の記憶から忘れられていった。(参考記事:「ドルイドって何? 古代ケルト、謎の社会階級」) ところが最近、水晶、タロットカード、占星術、薬草など、キリスト教以前の信仰である「ペイガニズム」にまつわる慣習への関心が再び高まり、ポップカルチャーの中心とは言わないまでも、少なくともTikTokの「おすすめ」フィ

    魔女の魔術に呪文詠唱…米国で人気急上昇の「ペイガニズム」とは
  • ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か

    画家のステラ・ビオラーノ氏による2009年の油絵『虹の橋』。「私の感じでは、『虹の橋』は広大で美しい場所、広く開かれていて混雑することなく、あらゆる生命が幸せに、永遠に生きられる場所につながっています。クライン=リーキーさんは、そんな希望のメッセージを作ってくれたのです」。ビオラーノ氏はそう話している。(PAINTING BY STELLA VIOLANO) ペットを亡くした経験がある人なら、『虹の橋』という詩を知っているかもしれない。動物たちの天国で愛するペットと再会する姿を詠んだ詩は、シンプルだが胸に響く内容になっている。この詩は、ペットを失った飼い主に向けて、動物病院から贈られたり、ソーシャルメディアのメッセージに掲載されたりしている。 たくさんの人々に感動を与えてきた『虹の橋』の作者はこれまで不明とされてきたが、今回、有力な手がかりが見つかった。英スコットランド在住の82歳の女性、

    ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か
  • マダガスカル島のバオバブに迫る危機、気候が変わって行き場を失うか

    マダガスカル島の南西部を訪れると、「グランドマザー」と呼ばれる古木に出合える。最も古い幹は1600年前のものと考えられており、3の幹が融合したその姿は、まるで巨大な壺のようだ。 グランドマザーはバオバブの木だ。バオバブが世界中の人々から愛される理由は、樹齢の長さだけでなく、その特徴的な樹冠にある。バオバブの木のてっぺんからは、まるで感電した髪の毛のように、あるいは場所を間違えて生えた根っこのように、モジャモジャとした枝が伸びている。神々が逆さまに植えた木との伝説があるのはそのためだ。(参考記事:「世界の老樹、圧倒的な存在感 写真10点」) 「バオバブの幹に近づくと、何か力強いものを感じます」と語るのは、この記事の写真を撮影したウィリアム・ダニエルズ氏。「それは良きものを感じさせるエネルギーなのです」 倒れたバオバブの大木を調べる研究者のウィルフレッド・ラマハファリー氏。この巨木が倒れた理

    マダガスカル島のバオバブに迫る危機、気候が変わって行き場を失うか
    media56a
    media56a 2023/02/22
    戸塚きゅん
  • 米カリフォルニアでキノコが異例の大発生、数十万円稼ぐ強者も

    2月に開催されたロサンゼルス菌学会の天然キノコフェアには2000人以上が参加した。多くの人が地元で採取したキノコを持ってきて、鑑賞や鑑定を楽しんだ。写真は毒キノコにそっくりなテングタケ属のキノコ。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL CHRISTOPHER BROWN) 今、米カリフォルニア中のキノコ愛好家が、キノコ探しに没頭している。ずっと干ばつに苦しめられてきたカリフォルニアだが、この数カ月の間で何度も大雨が降り、キノコの当たり年になったからだ。 その種類や量の多さは驚くばかりだ。市民科学者たちは、これまで報告されたことのない種類のキノコを、何十種類も採取している。キノコハンターたちは、特大のアンズタケ(アンズの香りのする黄色い用キノコ)をトラックに積み、高級レストランに売りに行っている。売り上げが数十万円になることも珍しくない。ロサンゼルス菌学会が先日開催した、年に一度の朝

    米カリフォルニアでキノコが異例の大発生、数十万円稼ぐ強者も
  • めまい、混乱、言葉が出ない…コロナは軽症でも認知力低下の恐れ

    提供された脳を保存するための準備をする技術者。臓器サンプルは、新型コロナウイルス感染症、神経変性疾患、老化等が脳に与える影響を研究するために不可欠だ。(PHOTOGRAPH BY LUCA LOCATELLI FOR NATIONAL GEOGRAPHIC) 3日半も熱とせきで寝込んだエレナ・カッツァップさんは、新型コロナウイルス感染症から回復したものだと思っていた。米ロサンゼルスに住む作家で教師の彼女は、2022年1月末に感染したが、幸いにも軽症で済んだ。呼吸困難の症状や入院の必要はなく、数日で回復した。 「『元気になって当によかった』と口にしたことを覚えています」とカッツァップさんは言う。「その翌日に突然、症状が出たのですが、始まりは吐き気や腹痛、奇妙な物忘れだったので、一体どういうことなのかわかりませんでした」 カッツァップさんはその日以来、集中力の欠如を伴う急性の記憶喪失を経験し

    めまい、混乱、言葉が出ない…コロナは軽症でも認知力低下の恐れ
  • ピエロはなぜこんなに不気味なのか、社会心理学者の答え

    私たちはなぜ、陽気なはずのピエロを不気味と感じるのだろうか? 不気味さの正体を社会心理学者に聞いた。書籍『科学で解き明かす 禁断の世界』から抜粋して紹介する。 かわいい?不気味? 米国ハリウッドのパーティーでピエロに抱かれる子供は、女優、歌手のライザ・ミネリ。(Photograph by Hulton Archive, Getty Images) 2016年夏、全米の各地にピエロが出没した。森の中に潜んでいたものもいれば、一般市民を怖がらせたものもいた。サウスカロライナ州では、子供がピエロの集団に森に誘い込まれそうになったという通報が相次いだ。フロリダ州では、2人のピエロが斧と野球のバットを振りかざして人々を追い回すという騒ぎを起こした。 ゾッとするような「ピエロ目撃情報」はインターネットで話題になり、かつてのUFO騒動のようになった。 まもなく、ピエロは英国やオーストラリア、カナダでも目

    ピエロはなぜこんなに不気味なのか、社会心理学者の答え
    media56a
    media56a 2022/04/01
  • かつてのソ連構成国ジョージア、首都に残る冷戦時代の地下壕 写真12点

    ジョージアは、黒海沿岸に位置する、かつてのソビエト連邦の構成国だ。1991年のソ連崩壊後に独立したものの、ウクライナと同様にロシアからの圧力を受け続けている。(参考記事:「図説:ウクライナ独立から30年、ロシアによる圧力の歴史」) その首都トビリシには今も、冷戦時代にソ連が築いた地下都市が存在する。ソ連は当時、多額の予算を投じて核兵器などによる攻撃に備えていた。トビリシの地下だけでも約450の掩体壕(えんたいごう、装備や物資を隠して敵の攻撃から守るための軍事施設)が存在する。 私は常々、この隠されたトビリシの一面を、自分の目で見て写真に収めたいと考えていた。いくつかの掩体壕の位置は知っていたし、友人たちと調査し、新たに見つけたものもある。専門知識があれば、場所を特定するのは難しいことではない。

    かつてのソ連構成国ジョージア、首都に残る冷戦時代の地下壕 写真12点
  • シリア内戦の日常、ウクライナ侵攻で不安定化の恐れ、写真17点

    シリア北東部では現在も各勢力が争いを続けている。2019年と2021年に同地を訪れた写真家が内戦下の日常をとらえた貴重な写真17点を紹介。

    シリア内戦の日常、ウクライナ侵攻で不安定化の恐れ、写真17点
  • ロシアの侵攻が続く中、踊り続けるウクライナのバレエダンサーたち

    バレエという芸術は、集中力、規律、一貫性から生まれる。バーと床で、幾度となく繰り返される同じ動き。何百年と変わらず続いてきた、プリエ、ルルベ、ジュテ。 しかし、3月16日に行われたキエフ・シティ・バレエ団のリハーサルは、ほとんどすべての面で異常だった。ダンサーたちが練習を行ったのは、写真やビデオを撮る記者たちでごった返す狭い部屋。バーのスペースが狭すぎたため、椅子やピアノをバー代わりに練習するダンサーもいた。あるダンサーは歩幅が広すぎて、部屋の外に飛び出してしまった。うまく着地できなかったのか、足首を痛めた様子のダンサーもいた。 夫のイワン・コズロフさんとともにバレエ団を主宰するエカテリーナ・コズロバさんは、ダンサーたちを指導する一方で、彼らをうろたえさせる質問をする記者たちを見張っていた。

    ロシアの侵攻が続く中、踊り続けるウクライナのバレエダンサーたち
  • 世界有数のワイン産地、誕生秘話:オカナガン

    カナダ西部、ブリティッシュ・コロンビア州の内陸部に位置するオカナガン地方は、今や世界が注目するワイン銘醸地だ。太古の昔に氷河が大地を削り取って生まれた渓谷に、オカナガン湖、スカハ湖、オソヨース湖が豊かな水をたたえる。夏の気温が高く雨が少ないうえ、日照時間は極めて長い。乾燥しているので昼夜の寒暖差が大きい。そこに変化に富んだ土壌が作用し、狭い地域でありながら多様なテロワール(気候や土壌など植物が育つ土地の特性)がもたらされている。湖へと下るなだらかな斜面一面にブドウ畑が広がり、南北に連なる渓谷に沿って180を超えるワイナリーが点在する。カナダで唯一の砂漠地帯であるこの地域を、「世界で最も美しいワイン産地」と呼ぶ人もいる。 だが、ほんの30年余り前、この美しいオカナガン渓谷が絶望に包まれていたことをご存知だろうか。当時のオカナガンではリンゴやモモ、チェリーなどのフルーツ栽培とともに、あまり美味

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  • ご近所で見た目もそっくり。でも、別種の「透明カエル」を発見

    新種記載されたHyalinobatrachium mashpiは、甲高い鳴き声と、全身を覆う黒い点で知られる。この黒い点が、熱帯雨林でカモフラージュの役割を果たしていると考えられる。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 南米エクアドルの首都キトから16キロメートルほど、アンデスの山ひだには、熱帯地方でも特に生物多様性に富み、かつ人間活動による脅威に直面する自然が広がっている。 そのアンデス山脈の麓を流れる谷川グアイリャバンバを挟んで、アマガエルモドキ科のカエル2種が発見され、3月18日付けで学術誌「PeerJ」に新種として記載された。 アマガエルモドキ科のカエルは、半透明の皮膚や体をもつことから「グラスフロッグ」とも呼ばれている。新種記載された2種のうち1種は、川の南側のマシュピ保護区とタイラ保護区に生息し、Hyalinobatrachium mashpi(ヒアリノ

    ご近所で見た目もそっくり。でも、別種の「透明カエル」を発見
  • シリア内戦の日常、ウクライナ侵攻で不安定化の恐れ、写真17点

    シリア北東部では現在も各勢力が争いを続けている。2019年と2021年に同地を訪れた写真家が内戦下の日常をとらえた貴重な写真17点を紹介。

    シリア内戦の日常、ウクライナ侵攻で不安定化の恐れ、写真17点
  • ご近所で見た目もそっくり。でも、別種の「透明カエル」を発見

    新種記載されたHyalinobatrachium mashpiは、甲高い鳴き声と、全身を覆う黒い点で知られる。この黒い点が、熱帯雨林でカモフラージュの役割を果たしていると考えられる。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 南米エクアドルの首都キトから16キロメートルほど、アンデスの山ひだには、熱帯地方でも特に生物多様性に富み、かつ人間活動による脅威に直面する自然が広がっている。 そのアンデス山脈の麓を流れる谷川グアイリャバンバを挟んで、アマガエルモドキ科のカエル2種が発見され、3月18日付けで学術誌「PeerJ」に新種として記載された。 アマガエルモドキ科のカエルは、半透明の皮膚や体をもつことから「グラスフロッグ」とも呼ばれている。新種記載された2種のうち1種は、川の南側のマシュピ保護区とタイラ保護区に生息し、Hyalinobatrachium mashpi(ヒアリノ

    ご近所で見た目もそっくり。でも、別種の「透明カエル」を発見
  • 80歳の医師、1人でジョージア・カフカス山脈住民の命を支える

    ジョージア・トゥシェティ―― 夏から初秋にかけて、山の頂上が雪で覆われる前に、イラクリ・クベダグリゼ氏は「ビチョラ」という白馬に乗って患者のもとに向かう。雪が深くなり、ビチョラが疾走できなくなると、クベダグリゼ氏はに白樺(しらかば)の板をくぎ付けしてスキーに改造する。雪が膝上まで積もると、移動手段は徒歩のみになるためだ。 どのような状況でも、聴診器などの医療品とともに、ナイフ、マッチ、2日分の料、猟銃を持って患者を訪ねる。これが80歳を迎えた山岳医師、クベダグリゼ氏の日常だ。

    80歳の医師、1人でジョージア・カフカス山脈住民の命を支える