1995年、WatcomC/C++ Ver10.5Jの記事をPC雑誌で見つけたのが始まりだった。 マルチホスト環境でマルチターゲットのプログラムをビルドできるというのだ。すごいと思った。ほどなくして、販売元のライフボート社に注文し前金で支払ったのだった。が、なかなか製品は届かなかった。半年ほどして、なんと「暫定版」と書かれたCDが送られてきた。翌年、正式版も送られてきたのだが、英語表示のソフトウェアで、日本語版とは感じられないものだった。その後、Ver.11.0Jも手に入れてみたのだが、印象は変わらなかった。 当時、MicrosoftのVisualBASIC(以下、VBと称する)が大人気だった。これの仕事がよく入ってきた。VBは作り始めのころはサクサクと走ってくれるのだが、コード量が多くなるにつれ、非常に重く感じられた。そこで速度改善のために部分的にC言語に置き換え、DLLを作ってVBから