Google Search Console(以降、Search Console:サーチコンソール)は便利なツールではあるものの、なかなかそのデータを活用しきれていない、活用したいがデータの加工などがやりにくいという悩みをよく聞く。SEOの分析、モニタリングツールの「Amethyst(アメジスト)」を提供するJADEの郡山 亮氏が「Web担当者Forum ミーティング 2023 秋」に登壇。 無料ツール「Looker Studio(ルッカースタジオ)」を使ってSearch Consoleのデータを徹底活用し、現場で使われる、定点モニタリングしやすいダッシュボードをつくる方法を紹介した。 Search Consoleの扱いづらさをカバーするLooker StudioSearch Consoleはさまざまなことができるツールだが、今回は検索パフォーマンスの検索結果レポートに絞って紹介した。Sea
データから新商品のクッキーを開発した事例今回、油野氏が支援することになったのは、阿蘇郡南阿蘇村にあるお菓子メーカーの「古今堂」。「復興への起爆剤として、全国で勝負できるクッキーを作りたい」との同社社長の思いを受ける形で、新商品開発のプロジェクトが開始された。 このプロジェクトは、2016年に起こった熊本地震の復興を加速させるために2017年に設立された「くまもとDMC※」の支援プログラムの一環である。 DMC(Destination Management Company)とは、観光庁が力を入れている政策の一つで、地域の自然や食などの観光資源を使って、地域と協力して観光業の発展を支援する法人組織のこと。 くまもとDMCは「データサイエンスに基づくリサーチデザインを自社で行うこと」をコンセプトに設立された、同社の支援者としてデータビークルの油野氏は参加している。 売れるクッキーと売れないクッキ
これらの指標が有益である場合○1 コンバージョンファネルの診断に用いる場合「直帰率」「訪問あたりの閲覧ページ数(Pages per Visit:PPV)」「サイト滞在時間」――これらの指標が複雑さを秘めているのは確かだ。 こうした指標を何に利用すべきかと言えば、それらが真に有益なのは、コンバージョン分析などの診断に使う場合だ。 たとえばコンバージョンファネルを見てみよう。僕たちのコンバージョンファネルは次の画像のようにものだ。人々はトップページを通じて、または僕たちのブログやニュースセクションを通じて訪れ、それから(願わくは)製品ページ、価格情報にアクセスし、コンバージョンに至る。 これらすべてのページで、「直帰率」「PPV」「サイト滞在時間」などの指標を確認できる。そしてその指標は、これらのページの一部を変更する場合に役立つ。 それが大きな変更であろうと小さな変更であろうと、その結果「コ
わが社でもオウンドメディアを始めたい。 ぜひ君に、担当者として立ち上げを任せたい。 よろしくたのむよ! こんな風に、いきなりオウンドメディアの担当者に抜擢されたら、何から始めればよいかわからず困ってしまうのではないだろうか。 コンテンツマーケティングの有用性が広く理解され、さまざまな企業がオウンドメディアを立ち上げるようになった。それにともない、メディア運営やコンテンツ制作の経験がない人が担当者になるというケースも増えている。 メディア運営って、何が必要なの? 自分で書く? それともライターに依頼する? どうやって探せばいいの? 必要な人員や予算の見当がつかない……。 もし、「もともとオウンドメディアをやってみたかった」という方なら、目標や参考にしているメディアがあるだろうし、作ってみたいコンテンツのイメージを持っているかもしれない。それでも、何もないところからの立ち上げでやるべきことをす
今日は、デジタル広告の話題を。「ブランドセーフティ」「アドベリフィケーション」は、さて実際のところ、ネット広告のブランディング効果にどれほどの影響があるのでしょうか?(「ブランドセーフティとは?」の基礎解説もあります) メディアレップのCCI(サイバー・コミュニケーションズ)が行った、日本のインターネット広告におけるビューアビリティの広告評価に関する調査結果をお届けします。 (今回は執筆していてコラムというより記事モードになってしまいましたので、ここから文体が変わります) 調査結果をわかりやすくまとめるとネット広告の掲載先がブランドセーフなサイトかどうかによって、FQ(広告接触回数)※の増加とともに効果がどう変わるかを調査したところ、 FQが高まるにつれ認知度は高まる。ブランドセーフであってもなくても大きな違いはない。 ブランドセーフなサイトで広告に接触したユーザーは、FQが高まるにつれ、
Googleのアルゴリズム変更により、中古車市場で圧倒的な実績を持つ「Gulliver(以下、ガリバー)」のコンテンツ戦略は、2015年末から苦境に立たされていた。売り上げに直結するいくつものキーワードで検索順位が急落したのだ。さまざまな選択肢のなかで、ガリバーを運営するIDOMが選んだのは「ユーザーニーズに応えたコンテンツを、社内で地道に作る」という直球勝負の道だった。 アサインされたのは三井紀子氏。彼女はWeb未経験だったにもかかわらず、たった半年で流入数を対前年比32%回復させることに成功した。その道のりを、「コンテンツ制作の指導者」として伴走してきた当社の白砂ゆき子、岡村眞友子(Faber Company)とともに振り返る。 2015年末に検索順位が急落。原因はGoogleのアルゴリズム変更――「ガリバー」のコンテンツマーケティングのテコ入れは、どんなきっかけで始まったのですか?
今日は、「マーケティング業務に必要な知識」の調査データの情報をお届けします。ガートナーさんが調べたもので、上位は「企画・立案能力」「データ分析能力」「マーケティング全般の経験・知識」でした。 「マーケティング業務の変化に関する調査結果」を、ガートナー ジャパンが発表しました。 ガートナー、マーケティング業務の変化に関する調査結果を発表マーケ業務にもっとも必要なスキルは企画・立案マーケティング業務において必要なスキルに関する質問では、次のような回答でした。 「重要であり絶対に必要」と回答した人の多かった上位の項目は次のとおり。 企画・立案能力(72.1%)データ分析能力(62.4%)マーケティング全般の経験/知識(54.7%)社内調整力(53.1%)プレゼンテーション能力(43.5%)デジタル・マーケティング専門の経験/知識(36.1%)スキルの重要性でいうと、「デジタルマーケティングの経験
――オープンにしようと思った理由は? CSS Niteは「オープンでフラット」というスローガンがありまして、講演で使ったスライドも「有料の場合は3か月後」という決まりはありますが、基本的にすべて公開しています。 CSS Niteに参加した人だけでなく、それに参加しなかった人も全員で共有したほうが、業界全体としてどんどん成熟していきますよね。ですから、CSS Niteに出演されない方もセミナー出演されるときに参考にしていただいたり、セミナー運営をされている方が「出演される方へ」を参照したり、内容をパクってもらってOKです(笑)。 ――更新は、鷹野さん1人で行っているんですか? はい、僕が1人で行っています。僕マニアックなんですよ(笑)。よかれと思ってどんどん追記していくのですが、長いほど読まれなくなってしまうのが課題です。 ですので、ページ冒頭で絶対に読んでもらいことを「これだけは」として4
第1回:成果を出すための正しい顧客データ管理4つの基本第2回:売上効果をアップさせる正しい顧客セグメンテーション方法(今回の記事)第3回:CV数を最大化する顧客視点の流入経路の評価方法顧客セグメントにありがちな間違いこの企画のターゲット顧客は30代女性です。 顧客セグメントを考えるとき、このように年齢や性別だけを軸にしてはいないだろうか。 結論から言うと、このように顧客セグメントを年齢性別などのデモグラフィック属性(人口統計的属性)だけで考えることは不十分である場合がほとんどである。逆に言えば、その顧客分類の考え方を改善していくことで、売上向上につなげられる可能性は高い。 今回は、顧客セグメントの改善方法の1つとして、Webサイトのアクセスログという顧客行動データを活用する方法を紹介する。いわゆる「行動ターゲティング」と呼ばれるシンプルな手法だが、実践できている企業は意外と少ない。効果的で
Webサイトを立ち上げたものの売上があまり上がらず、予算の投下が難しいサイトに対して、高速PDCAサイクルを回しながら、SEOに加えてコンテンツ改善を行うことで、月間売上が半年で16倍になったノウハウを紹介します。 ボックスティッシュ販売サイト「TAKARABAKO」の背景ボックスティッシュ販売サイトのTAKARABAKOは2014年8月にオープンした企業向けボックスティッシュ販売サイトです。製造元だからできる高品質、低価格の商品を小ロットで販売しています。ネット販売が中心でしたが、なかなか集客ができないことが悩みでした。 施策の方向性サイトオープン当初、TAKARABAKOの売り上げがあまりなかったこともあり、サイト運営や広告にかける予算が潤沢にありませんでした。そこで、予算をそこまで掛けることなくできる、次のような集客施策を2015年3月より約半年間かけて、段階的に実施しました。 第1
Yahoo! JAPANのスマートフォン版およびアプリのトップページに広告を掲載できる「インフィード広告」が追加されてから数か月。みなさんはもう試されましたか? スマホユーザーにアプローチできる魅力的な広告ですが、ただ掲載するだけでは十分な効果が期待できないこともしばしば……。 リスティング広告を筆頭とする運用型広告を専門に手がける私たちアナグラムでは、いち早くインフィード広告に取り組んできました。今回はその経験をもとに、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)のインフィード広告で、より成果を上げるためのおすすめ手法を紹介します。 YDNインフィード広告の最大活用YDNの広告メニュー、インフィード広告が提供開始された2015年4月13日から約4か月が経過しました。聞きなれなかったその名称もあちこちで耳にするようになり、すでに試してみたという方も少しずつではありますが増加傾向
オウンドメディアの立ち上げにあたり、「社内で企画を通すこと」は避けて通れません。上司の鶴の一声でプロジェクトが発進するケースもあるかもしれませんが、いざというときに初心に戻れるよう「なぜ、だれに向けて、なんのために、どのように……」という企画骨子を整理し、しかるべきルートで承認をとっていくことが重要です。 AISCEASをベースに背景・目的の洗い出しをする社内で企画を通すにあたり、「なぜオウンドメディアなの?」という質問は必ず受けると想定しておきましょう。その質問の裏側には、さまざまなニュアンスが含まれています。 なぜ、既存のウェブウサイト運営のままではいけないの?なぜ、純広告ではいけないの?なぜ、ネイティブ広告(タイアップ記事)ではいけないの?なぜ、ソーシャルメディアの活用だけではいけないの?なぜ、他社がやってないのに(やっているのに)ウチはやるの?こうした1つひとつの問いに答えることが
オンラインビジネスの成功のためには、ユーザーの意見を客観的に多数取得し、その数値分析から具体的対策を練ることが重要だ。当たり前のことだが、これができているサイトは少ない。 UXはたびたび、Webサイトやサービスの「使い勝手」を指す「ユーザービリティ」と混同されがちだが、UXとは単なる使い勝手ではなく、商品・サービスを含めた体験そのものを表す。 UXの概念を示すものとしては、ピーター・モービル氏が提唱した「UXハニカム構造」が有名だ。しかし、キーワードは英語で言葉の意味がわかりづらく、内容を理解するのは少々難解である。 これを専門家以外にもわかりやすく、ゴメス・コンサルティングで編集したのが「サイト全体構造とUX7つの要素」だ。Webサイトの構造例と、それぞれに対応する7つのUX基準を記している。 1. アクセスのしやすさ「アクセスのしやすさ」とは、Webアクセシビリティやマルチデバイス対応
この記事では、「コンテンツ作成」について考えてみたい。前回Mozへ投稿した記事ではソーシャルチャネルを利用したコンテンツの有料プロモーションについて取り上げたが、それより1歩前に行うべきことの情報だ。 1. コンテンツのアイデアが良いものか検証するにはこのトピックだけで1本の記事が書けそうだが、それはまたの機会にしよう! この記事では、正しい道筋から離れず、コンテンツのアイデアが高評価を得られるようにもっていく方法を、いくつか紹介したい。 「記憶に残るアイデア」の原則僕は、チップ・ハース氏とダン・ハース氏の共著『Made to Stick』(邦題:アイデアのちから)が大変気に入っている。 お気づきだろうか、このフレームワーク自体が、頭文字をつなげて複数形にすると「SUCCESs(成功)」となることで記憶に残りやすくしていることに。 詳しくは本を読んでみることをおすすめするが、フレームワーク
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