子供が親のクレジットカードを無断で使い、オンラインゲームに課金してしまった-。このような相談が独立行政法人「国民生活センター」に相次いでいる。相談の課金平均額は約33万円で、100万円以上という事例も少なくない。物心がついたときからスマートフォンが身近にあった「スマホネイティブ」の子供たちは、親の想像を上回る巧みさで課金している。 「共犯」の正体約3年前、大阪市内の40代の男性会社員はカードの利用明細に首をかしげた。オンラインゲームに千円余りを課金したとあったが、身に覚えがなかった。 頭に浮かんだのは、毎日のようにオンラインゲームで遊んでいた小学校中学年だった長女。問い詰めると、親が持ち歩かずに家の棚に入れていたカードを使ったことを認めた。 〝悪知恵〟のもとは、動画投稿サイト「YouTube」。長女の検索履歴には「ゲーム 課金 カード」とあり、動画ではカード決済の方法が子供でも分かるように