2024年4月15日付けで、カナダの出版団体BookNet Canadaが、カナダにおける2023年の本の借り手に関するブログ記事“Canadian book borrowers in 2023”を掲載しました。 2024年春に公開予定のカナダ人の書籍購入等に関する調査報告書“Canadian Book Consumer Study 2023”のために収集されたデータのうち、本の借り手(book borrowers)について紹介されています。 調査はカナダ人4,270人に対して実施され、うち24%が公共図書館で本を借りていたと述べられています。借りられた本のうち、72%が紙の本、18%が電子書籍、10%がオーディオブックであったとしています。 そのほか、図書館を直接又はオンラインで訪れた人の割合とその理由、図書館で本を借りる理由等について報告されています。 Canadian book bo
2024年4月17日、雑誌の図書館「COVER(カバー)」が、東京都原宿の新商業施設である東急プラザ原宿「ハラカド」内にオープンしました。 同館は、日本出版販売株式会社(日販)の子会社である株式会社ひらくがプロデュースしており、出版社からの提供及び一般からの寄贈による約3,000冊以上の雑誌を収蔵しています。入場無料で誰でも利用可能です。 来館者のクリエイティビティを刺激する街の雑誌図書館として、原宿の新しい“たまり場”を目指すとしています。 ひらくがプロデュースする雑誌の図書館「COVER」が東急プラザ原宿「ハラカド」に4月17日オープン(PR Times, 2024/4/17) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000363.000023227.html 雑誌の図書館「COVER」 https://coverharakado.jp/ COVER(
2024年3月28日、山形市とブックオフコーポレーション株式会社が、循環型社会の推進に関する協定を締結しました。 それぞれが保有する資源を有効活用し、リユース事業を軸とした循環型社会の推進につながる取組を進めていくとしています。 連携及び協力事項として、以下の3点が掲げられています。 ・リユースの推進に関すること ・読書機会の創出に関すること ・その他循環型社会の推進に資すること ブックオフの発表によると、読書機会の創設に関しては、本の寄贈や出前図書館、読み聞かせイベントの共同開催などに取り組むとしています。 ブックオフコーポレーション株式会社と連携協定を締結しました(山形市, 2024/4/2) https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/seisaku/1006984/1013481.html リユース事業を軸に循環型社会を推
2024年4月8日、「こども本の森 熊本」(熊本市)が開館しました。 「こども本の森 熊本」は、未来を担う子どもの豊かな感性や創造力を育むため、また、熊本地震からの復興を応援したいとの思いから、建築家の安藤忠雄氏が設計・建築し、熊本県に寄贈した図書館です。「こども本の森」は、活字離れが進む子どもたちに、本の楽しさ、豊かさを知ってもらおうと始まったプロジェクトで、「こども本の森 熊本」は全国で4か所目で、九州エリア初の設置とあります。 「こども本の森 熊本」は熊本県立図書館に隣接しており、時間帯ごとの完全入替え制(定員50名(事前予約枠30名・予約なし枠20名))です。 名誉館長には、熊本県出身の俳優・宮崎美子氏が就任しています。 一般利用の開始について(こども本の森 熊本, 2024/3/16) https://kodomohonnomori.kumamoto.jp/news/ 世界的建築
2024年3月28日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館デジタルコレクションに図書、雑誌、古典籍等約19.9万点を追加しました 。 著作権の問題がない資料などは、インターネット公開で提供します。 今回公開する資料については、現時点では全文検索の対象とはなっていません。 2024年3月28日 図書、雑誌、古典籍等約19.9万点を「国立国会図書館デジタルコレクション」に追加しました(NDL, 2024/3/28) https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2023/240328_01.html 参考: 国立国会図書館デジタルコレクションに、図書、日本占領関係資料及び日系移民関係資料約5.5万点を追加 [2023年12月25日] https://current.ndl.go.jp/car/206925 E2604 – NDL、国立国会図書館デジタルコレクションをリニ
早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンターによる早慶和書電子化推進コンソーシアムが、学生・教職員向けの電子書籍プロジェクトを2024年4月以降も継続すると発表しています。 同コンソーシアムは、株式会社紀伊國屋書店と協働して国内出版社5社と和書の電子化を推進する実験的プロジェクトを、2022年10月から2024年3月までの期間限定で立ち上げていました。 今回、新たに国内出版社3社(株式会社アルク、株式会社中央公論新社、株式会社PHP研究所)と、当初からの継続となる株式会社岩波書店を含めた4社から賛同を得て、2024年4月以降も実験を継続することとなったとあります。これにより、プロジェクト期間中、両大学の学生・教職員は、出版社から提供を受けた約1,200点の電子書籍タイトルの利用が可能となります。 「早慶和書電子化推進コンソーシアム」2024年度新規コンテンツ提供開始(慶應義塾大学メディア
2024年3月28日、学術文化コミュニティを支援する米国の非営利団体Ithakaの調査部門Ithaka S+Rが、米国の公立大学図書館における検閲と学問の自由に関する調査報告書“Censorship and Academic Freedom in the Public University Library”を公開しました。 現在は政治環境が二極化しており、大学や大学図書館もその論争の渦中にあるとし、公立の研究大学図書館における影響が調査されました。多様性・公平性・包摂性、性別・ジェンダー・セクシュアリティ等に関連する取組の支援プログラム等を制限する法律を制定したり、政策を既に決定したりしている州と、逆に、同様の法律案が議会等で審議されたものの頓挫したり否決されたりした州の二つに分類し、それぞれに該当する5州の公立大学の図書館幹部計10人にインタビュー調査が実施されました。 主な調査結果とし
IA(Internet Archive)は、4月19日、4出版社によるIAに対する著作権侵害訴訟の控訴手続きにおける最終準備書面を提出したと発表した。 IAは、digital lending※を制限することで、出版社によるライセンスのみのビジネスモデルや訴訟戦略による知識へのアクセスの不平等が永続化されると主張。 また、本訴訟を通じてIAは、図書館のコアバリュー(保存・アクセス・教育)を守るというミッションにおいて揺るぎない姿勢を貫いてきたなどとコメントしている。 ※図書館が所蔵資料をデジタル化し、貸し出しできるようにするモデル。 [ニュースソース] Internet Archive Stands Firm on Library Digital Rights in Final Brief of Hachette v. Internet Archive Lawsuit - Internet
読書は認知症の進行を抑制できるか?:司書課程での取り組み 沖縄国際大学総合文化学部・山口真也(やまぐちしんや) 沖縄国際大学総合文化学部日本文化学科では、実社会とつながって知識や技能を進展させるためのアドバンスド科目を司書課程受講生向けに開講している。2023年度後期の授業では、神奈川県川崎市の高齢者認知症対応型共同生活介護施設「のんびりーす等々力」を実習先として、入居者とその家族の役に立つ資料を揃えた文庫をつくるプロジェクト型の学習「認知症の方にやさしい文庫づくり」を行うこととなった。 本プロジェクトを開始することになったのは、本学卒業生で、司書有資格者でもあり、卒業後はのんびりーす等々力の運営法人に勤める仲田ひな子氏から「認知症の進行抑制に図書館がもつ機能を生かせないか」と相談されたことがきっかけであった。仲田氏の話によると、「回想法」という薬を使わない治療法が注目されており、懐かしい
2024年3月14日、著者、出版、書籍販売、図書館を代表する五つの国際団体が、表現の自由等の尊重を求める共同声明を発表しました。 本や著者等を制限する取組が増加していることを受け、International Authors Forum(IAF)、PEN International、国際出版連合(IPA)、European and International Booksellers Federation(EIBF)、国際図書館連盟(IFLA)の5団体が共同で声明を発表したものです。 共同声明では、表現の自由、出版の自由、読書の自由について説明されており、政府及び他の全ての利害関係者に対し、これら三つの自由を法律上また実践上保障し、支持し、推進するよう要請しています。 声明への署名も開始されています。 IAF, IPA, PEN International, EIBF and IFLA cal
2024年2月10日、京都市図書館が、電子書籍サービス1周年の記念特集の公開に関するお知らせを掲載しました。 同館の電子書籍サービスは2月で1周年を迎えました。記念特集として、「司書はコレを読みました!」「人気のある本50選!」「初めての方におすすめ!」というテーマに沿ったコンテンツが紹介されています。電子書籍サービスウェブサイトのトップページで3月末まで公開されています。 2月で電子書籍サービス1周年!記念特集を公開中です!(京都市図書館, 2024/2/10) https://www2.kyotocitylib.jp/blogs/blog_entries/view/1243/b7ff5e0108558f135b5e59c4b1597ae0?frame_id=932 京都市図書館 電子書籍サービス https://web.d-library.jp/kyotocity/g0101/top/
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