「名作」に描かれたシーンも今では「不適切」『おしいれのぼうけん』という児童文学作品をご存じですか? 児童文学作家・評論家の古田足日氏と絵本作家・挿絵画の田畑精一氏によって1974年に発表され、長く名作として読み継がれてきた作品です。 物語の舞台は保育園。さとしとあきらの二人はミニカーの取り合いでケンカをしたことで、先生に押し入れに閉じ込められてしまいます。押し入れの中には「ねずみばあさん」という怖いおばあさんがいて、そこから逃げるための二人の冒険が始まります。 怖い押し入れの中で繰り広げられる子どもたちのスリリングでファンタジックな冒険の末に、大人たちが改心するという展開の物語は、長らく児童文学の名作として読み継がれてきました。 しかし、「悪いことをした子どもを押し入れに閉じ込める」という設定は、2022年の今では不適切であり、完全にアウトと言えるでしょう。祖父母世代はもちろん、親世代の方