今回は、綾屋紗月さんと熊谷晋一郎さんの書かれた『発達障害当事者研究』と言う本を参考にしています。 綾屋さんは、30歳を過ぎた頃、自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder、以下ASDと略します)の診断を受けました。ASDは、対人関係が苦手、強いこだわりと言った発達障害の1つで、100人に1人以上いると言われています。 今回は、著者の綾屋さんが子どもの頃に困ったことについて学んでいきたいと思います。 確認作業が難しかった過去 子どもの頃の綾屋さんは、確認作業をしたかったのに、誰も解説してくれない状況に苦しさを感じていました。その時、側にいてくれる大人が丁寧に説明をしてくれたら、状況を把握でき、分からなさからくる苦しさから解放されたのではないかと思います。 ASDの方だけではなく、子どもが幼いほど、その状況が分からずに放置されてしまうこともあると思うので、子ど