1990年代に若くして論壇デビューを飾り、気鋭の批評家として活躍してきた東浩紀(あずま・ひろき)さん(43)の新刊「弱いつながり−−検索ワードを探す旅」(幻冬舎)が話題になっている。難解な現代思想をベースに現代社会を読み解いてきた東さんによる、初めての「人生論」だ。著作のキーワードは「旅」「観光客」「検索」……。大学教授のポストを蹴って、独立系出版社、イベントスペースの開設など独自のキャリアを形成してきた東さんがいま、何を考えているのか。ロングインタビューでお届けする。【聞き手・石戸諭/デジタル報道センター】
ふじさわ・れつ 1975年、京都府生まれ。一橋大卒業後、コンサルティング会社マッキンゼーで2年間勤務を経て、NPO、社会的起業、ベンチャービジネス専門のコンサルティング会社RCFを設立。現在は一般社団法人RCF復興支援チームの代表理事。13年7月まで復興庁政策調査官、現在は文部科学省教育復興支援員も務める。共著にNHKの討論番組をまとめた「ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論」(朝日新聞出版)。13年6月には「東北発☆未来塾」(NHK Eテレ)で復興コーディネーターの仕事を紹介した 東日本大震災後の被災地で受けた衝撃をきっかけに、「復興コーディネーター」に転じたRCF復興支援チーム代表理事の藤沢烈さん(38)。今も東北の各地に通い、経済の再生や地域のコミュニティー形成に力を注いでいる。「お金でも制度でもなく、人材がまったく足りていない。新しい社会づくりが進められており、今こそ民間の人材が
東日本大震災後の福島をどう描くか。第3回は福島県内の高校生らを主人公にした「はじまりのはる」(講談社)の漫画家、端野洋子(はの・ようこ)さんのインタビューをお届けする。 端野さんは福島県白河市在住。同県西郷村で生まれ、大学時代に酪農、畜産を学んだ。この経験を生かし、1巻では福島県内の高校で酪農などを学ぶ主人公、純が東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で大きく変化する周囲の状況にのまれながらも自身で未来を切り開く姿が描かれている。 2巻でも震災、原発事故を設定に取り入れ、原木シイタケ農家の長男、研一を主人公に据えた。原発事故の放射性物質でシイタケ栽培が打撃を受け、実家が廃業を余儀なくされる中、「理系で科学好きだが、人の心の機微にうとい男子高校生」(端野さん)の研一が自分たちの世代で故郷を再生させることを誓い、奔走する姿を多くの取材を基に正面から描ききった。作品は雑誌連載時から大きな話題を呼
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