mtwrmtwrのブックマーク (26)

  • 『Married to the Eiffel Tower』感想(ネタバレ)…エッフェル塔と結婚した女性と対物性愛、そしてその後

    対物性愛の世界 「対物性愛」という言葉を知っていますか? 「オブジェクト・セクシュアリティ」や「オブジェクトフィリア」とも呼ばれたりしています。 世の中には性的指向があり、異性愛や同性愛、両性愛、無性愛(アセクシュアル)などがありますが、これらは基的に人間を相手にする前提の概念です。こうした「対人」ではなく「対物」を前提とするのが対物性愛で、対物性愛者はモノ(object)に対して性的もしくは恋愛的に惹かれています(性愛や恋愛ではなく他の強い感情的結びつきの場合もあり、実際は当事者それぞれです)。 や水などに性的興奮を感じるのは従来からフェティシズムとして扱われてきましたが、対物性愛はそうしたフェティシズムとは別の立ち位置・歴史的経緯でアイデンティティ化したものと言えます。 対物性愛という言葉は1970年代に当事者によって作られた造語であり、1990年代以降にはインターネット上でのコミ

    『Married to the Eiffel Tower』感想(ネタバレ)…エッフェル塔と結婚した女性と対物性愛、そしてその後
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    mtwrmtwr 2023/12/10
    対物性愛のドキュメンタリー(2008年放送)を起点に、対物性愛と差別に関する論点を解説している良記事。広く読まれてほしい。
  • 論文メモ:Taylor, TL. 2002. Living Digitally: Embodiment in Virtual Worlds.(追記 2021年10月19) - 道の草を食う

    In Ralph Schroeder (ed) The Social Life of Avatars: Presence and Interaction in Shared Virtual Environments. pp. 40-62. Springer. まとめ 論文は、論文集「Social Life of Avatars」に収録されており、1990年代から主流になりつつあったグラフィカルなヴァーチャル世界における「アバター」に焦点をあてている。アバターとはユーザーがゲーム世界で様々な活動を行うための「絵画的な構成物」であり、Taylorによれば、「アイデンティティと社会生活をつくりだすためのアクセスポイント」として機能しているのである(p. 40)。 ヴァーチャル空間においてアバターがどのようにそうした手段を提供しているのかを明らかにするため、TaylorはThe Dreamsca

    論文メモ:Taylor, TL. 2002. Living Digitally: Embodiment in Virtual Worlds.(追記 2021年10月19) - 道の草を食う
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    mtwrmtwr 2021/10/14
    VRやアバター関連の古典的な論文。ちょくちょく参照されているのを見かけるので、まとめはありがたい
  • 【雑記】不器用ビンボーダンスという鬼強漫画を紹介する記事 - はすじのさと

    はじめに お久しぶりです。 お久しぶりです。 サトレンコです。 ブログサボりすぎでは? 今回の記事は、Twitter上で1日1話更新されているめちゃくちゃ面白い創作2コマ漫画「不器用ビンボーダンス」を勝手にPRする記事になります。 対戦よろしくお願いします。 デュエマの記事も書かなきゃいけないことは重々承知なんだけど、ちょっとまって… 創作2コマ漫画「不器用ビンボーダンス」 不器用ビンボーダンス、ちぢめて武器瓶。 Twitter上で一定数の人気のある2コマ漫画であり、 毎回2000近くのいいねを獲得(?)しています。 作者はなををををををさん。圧倒的言語センスと頭の回転を誇る最強系ツイッタラーです。(個人の感想です) 武器瓶の内容を簡単にまとめるとすれば、女子高校生日常もの。メインキャラ3人を軸に、キレのある会話とテンポの良いネタで構成されている漫画です。 この不器用ビンボーダンスの連載が

    【雑記】不器用ビンボーダンスという鬼強漫画を紹介する記事 - はすじのさと
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    mtwrmtwr 2020/04/12
    そうなんですよ。武器瓶を単発コメディマンガだと思ってる人いるけど、強火の百合マンガだからちゃんと継続的に追ってください。マジで。
  • 「公共性」ノート:再分配か承認か - 社会学者の研究メモ

    某出版企画で「公共性(公共圏)」や「市民社会」について書くことになりました。いろいろ復習しなきゃならなくなりましたので、ノートを作っていきます。(ひっそり作っていくと飽きるのでいくつか記事にします。) 第一弾はナンシー・フレイザーandアクセル・ホネット。 再配分か承認か?―政治・哲学論争 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ナンシーフレイザー,アクセルホネット,Nancy Fraser,Axel Honneth,加藤泰史出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/10メディア: 単行購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (10件) を見る 上記の2章、ホネット「承認としての再配分」の読書メモ。 第1節 社会的不正の経験の現象学について ホネットがいうには、フレイザーは社会運動を批判理論の拠り所にする際、「社会運動は再分配を主張するものから、アイデンティティ・ポリ

    「公共性」ノート:再分配か承認か - 社会学者の研究メモ
  • 「キャラクタの画像の何がわるいのか」と応用美学の試み - Lichtung

    はじめに こんにちは。神戸大学人文学研究科修士課程在籍の難波優輝です。1月25日に大女子大学にて開催された「描写の哲学研究会」(松永伸司さん主催)にて発表した「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」のかんたんな解説と資料の公開をします*1。加えて、じぶんが現在構想している「応用美学」のスケッチを共有します。分析美学、描写の哲学、ジェンダー表象、そして、哲学と実践に関心のある方はお読みいただければさいわいです。 はじめに 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」 資料 引用例 解説 応用美学の構想 注 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」 以下、資料のリンクとかんたんな解説を記載します。 資料 ・スライド: ・配布まとめ資料: 引用例 難波優輝. 2020. 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」

    「キャラクタの画像の何がわるいのか」と応用美学の試み - Lichtung
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    mtwrmtwr 2020/01/28
    「虚構的なキャラクタの画像を提示する行為の倫理的問題」について、そもそも人々は何をどう議論しているのか/すべきなのか。これを考えるための枠組みが提示されている(そして拙稿への言及ありがとうございます…)
  • 表現と行為:表現行為論、芸術と政治、芸術倫理学 - Lichtung Criticism

    はじめに 表現を用いて行為を行うとはどういうことか。稿では、J・L・オースティンの『言語と行為』における言語行為論を拡張した「表現行為論」のスケッチを行う。表現行為論は、「発表行為」「発表内行為」「発表媒介行為」の三つの概念を軸に、芸術作品や表現一般を用いた行為を分析する。稿では、表現行為論の素描ののち、芸術作品や表現一般がいかにうすくとも持ちうる行為としての側面に注目することで、それらがある種の政治とは切り離し難いものであることを指摘する。そして、表現行為論から、芸術表現の倫理を問う「芸術倫理学」の思考可能性を議論し、さいごに、表現行為論に代表される哲学、美学における概念が実践にどのような寄与をなしうるのかについてふれる。 はじめに 1. 言語行為から表現行為へ*1 2. 表現行為論––––発表行為、発表内行為、発表媒介行為 3. 芸術と政治の切り離せなさ 4. 芸術倫理学の試み 5

    表現と行為:表現行為論、芸術と政治、芸術倫理学 - Lichtung Criticism
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    mtwrmtwr 2019/08/04
    芸術表現の倫理を考察するために、下準備として言語行為論を拡張する論考。ともかく始めに、私たち自身が芸術表現についてきちんと理解できてない(適切な概念が整備されてない)と自覚することから始める必要がある
  • 触らなくても「VR感覚」で気持ちよくなれる バーチャルAV女優・Karinさんに聞く未来のバーチャル風俗

    バーチャルAV女優を名乗るKarinさんは6月15日、バーチャル風俗体験会を実施した。60名以上の応募者から選ばれた4人がVRゴーグルをかぶってアバターの体でバーチャル空間に入り、Karinさんと二人きりで裸になってサービスを受けるというもの。今回はテスト運用ということもあって無料で提供した。 2017年末以降のバーチャルYouTuber(VTuber)の一大ムーブメントを見ればわかるように、キャラクターの見た目だからこそ提供できる価値というのは確かに存在する。見た目と中身の大きなギャップをつくれたり、インターネットを介してVR空間でのイベントに出演できたりと、生身の限界をいくつも超えてきた。 PANORAでもVTuberと1対1で話せる「VTuberおしゃべりフェス」や、VTuberを店頭集客に派遣する「バーチャル派遣サービス(仮)」などを実施してきたが、対話が鍵になる職業はバーチャルキ

    触らなくても「VR感覚」で気持ちよくなれる バーチャルAV女優・Karinさんに聞く未来のバーチャル風俗
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    mtwrmtwr 2019/07/07
    「物理接触が一切なくて、お互いの部屋の中だけで完結する」性行為をめぐる対談。ジェンダー・セクシュアリティだけでなく認知科学や法学など幅広い分野につながりうる議論が織り込まれていて、めちゃくちゃ面白い。
  • Jenkins 2018, "性同一性の説明に向けて" - あなたのkugyoを埋葬する

    Nottingham大で哲学を教えているKatharine Jenkinsが,トランスの権利運動によく登場する性同一性[gender identity]とはなんのことかについて説明する論文,Jenkins 2018を書いている.この論文は,哲学業界で最近流行している,概念工学という研究ジャンルの一例でもある. トランスの権利運動に対して,ちょっと気の利いた人間なら思いつく疑問がいくつかある.私はこの論文をそういう疑問への応答として読んだ.たとえば,この論文を読むとおそらく,トランスの権利運動が,必ずしも性同一性についての自認を絶対視する必要はない,ということがわかるだろう.また,以下のような立場をとりたいと考えるなら,この論文をよく読み,応答を考える必要があると思う: 性同一性や性自認1といった怪しげな概念を使っているのだから,トランスの権利運動はばかげているにちがいない. トランスの権利

    Jenkins 2018, "性同一性の説明に向けて" - あなたのkugyoを埋葬する
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    mtwrmtwr 2019/06/24
    トランス権利運動における「ジェンダー・アイデンティティ」概念について哲学的に検討した論文を紹介したのち、(とりわけ哲学の)専門家が果たすべき社会的責任を論じた記事。三浦俊彦記事への反論としても重要。
  • すもも「男性社会の幸福な女性たち」というnote記事への疑問 - 落ち着けMONOLOG

    要約すると、問題を個人の意識に還元しすぎじゃない? 「男女の機会は平等」っていう割にその証明がないのでは? もっと社会的な変数も考えてみては? みたいな話。 note.mu すもも氏のこの記事について、統計の読み方に問題があるということを指摘している人を見た。僕もいくつか疑問があるので、ここに記しておく。あまり細かいところを指摘しすぎるとあまりに読みにくいので、できるだけ議論を主要な部分のみに絞った。 漫然とした不満 という見出しの部分 まず、多くの女性が日を「男性社会」だと感じているという話。それはいい。 その後、「社会において男性が優遇されている原因」について、「男女共同参画社会に関する世論調査」(http://www.gender.go.jp/research/yoron/index.html)の2000年(平成12年)のものから分析している。年代が古いという批判もできるだろうけど

    すもも「男性社会の幸福な女性たち」というnote記事への疑問 - 落ち着けMONOLOG
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    mtwrmtwr 2019/05/27
    ジェンダー関連の統計を題材にした記事。「本当にこの統計からそんな結論を導けるの?」という批判的思考の訓練になる。あと差別について議論するときは、そこでの「差別」の定義が適切かどうか注意した方がいい。
  • 音楽の哲学にはどのようなトピックがあるのか - Lichtung

    はじめに じぶんが分析美学の研究をはじめるにあたって、芸術の哲学、分析美学の研究者の森功次さんの記事「分析美学にはどのようなトピックがあるのか」*1におおいに助けられました(森 2015)。そこで、稿では、音楽の哲学、音楽美学をはじめようと考えている方のヒントになればと思い、どのような問いが問われているのかをまとめました。 項目は、英語圏の分析美学の教科書のひとつであるThe Routledge Companion to Philosophy of Music*2の第一部を参照しています。 解説は、何が問われているのか、それを問うと何がうれしいのかを中心に、可能であれば、関連する文献を紹介しています。 それでは、ここからさらに、音楽の哲学を加速させましょう。ちなみに、二万字弱あります。個々のトピックと説明は独立しているので、一気に読まず、お好きなときにつまみ読みしてくだされば。 はじめに

    音楽の哲学にはどのようなトピックがあるのか - Lichtung
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    mtwrmtwr 2019/05/25
    「歌ってみた」がどこか地位の低いジャンルと見なされていたことに違和感を抱いていた人間なので、「何が真正な演奏となりうるのだろうか」や「アレンジにおける正当さ」といった論点が気になる。分析美学は楽しい。
  • 社会運動を効果的に行うためにはどうすればいいのか? - 道徳的動物日記

    Change of Heart: What Psychology Can Teach Us About Spreading Social Change (English Edition) 作者: Nick Cooney 出版社/メーカー: Lantern Books 発売日: 2015/09/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 今回は、ニック・クーニー(Nick Cooney)の著書『心を変える:社会を変える方法について心理学が教えてくれること(Change of Heart: What Psychology Can Teach Us About Spreading Social Change)』について軽く紹介しよう。 クーニーは主に動物愛護運動を行っている社会活動家であり、  Wikipediaによると、Mercery for Animals や The Hu

    社会運動を効果的に行うためにはどうすればいいのか? - 道徳的動物日記
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    mtwrmtwr 2019/05/24
  • 左派は動物の権利を支持するべきか? - 道徳的動物日記

    togetter.com このTogetterに関わる論点として、数年前に要約して翻訳して紹介した ウィル・キムリッカとスー・ドナルドソンの論文「動物の権利、多文化主義、左派」から一部抜粋して紹介してみよう(手抜き記事である)。 現在、米国の動物の権利運動は「左派の孤児」と表現される境遇になっている。進歩的左派は女性・同性愛者・障害者・移民・人種マイノリティ・先住民などの権利を守るために、社会的正義や少数者の市民権を主張する運動を行ってきたが、動物の問題はラディカルな環境運動のなかで多少注目される程度で、左派の運動のなかでは無視されてきた。この傾向は19世紀から続いてきたものであり、左派は動物に対する人間の暴力を無視し続けてきた歴史がある。 ・・・現在では、フェミニズム運動・障害者運動・多文化主義運動などの影響により、左派は「人間の価値は合理性や知性や能力にある」という考え方を拒否するよう

    左派は動物の権利を支持するべきか? - 道徳的動物日記
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    mtwrmtwr 2019/05/24
  • 聖地巡礼の美学 - Lichtung Criticism

    はじめに アニメーション作品の聖地巡礼とは何か。聖地巡礼はいかにして行われているのか。聖地巡礼はひとつの行為なのか、それとも、様々な聖地巡礼の行為がありうるのだろうか。 聖地巡礼を巡る問いは、様々な対象とトピックに関する問いを含んでいる。稿では、アニメーション作品と聖地巡礼の行為者との虚構的関係、そして、行為者が巡礼地を用いて行う想像行為のあり方に注目し、それらの組み合わせから、聖地巡礼をいくつかの種類に分類することで、聖地巡礼を美学的に考察するための枠組みを提示することを目的とする*1。そして、その分類に基づいて、宗教的聖地巡礼との関係や、時間と空間との関わり、聖地の保存と改変の問題、そして、作品と巡礼の価値の関係について考察し、「聖地巡礼の美学」のひとつの輪郭を描き出すことを目論んでいる。 稿の構成は以下の通り。第一に、重ね合わせと関係というふたつの概念の組み合わせから四つの聖地巡

    聖地巡礼の美学 - Lichtung Criticism
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    mtwrmtwr 2019/03/03
    分析美学的な概念・論理展開で聖地巡礼を論じる記事。「フィクションに関する聖地巡礼のみならず、宗教的な聖地巡礼の内的経験の一部を、神秘やアウラといった概念に頼ることなく説明できるかもしれない」
  • 詩の哲学入門 - Lichtung

    はじめに 詩(poetry)とは何か、詩は翻訳できないのか、詩の形式と内容とはどう関係しているのか、詩における「わたし」とは誰か、詩の真理と深遠さとは何か、歌詞、詩、短歌、これらのジャンルにはどのような特徴があるのか。こうした問いを哲学的に問う学問領域は近年、「詩の哲学(Philosophy of Poetry)」として、活発な広がりをみせている。 稿では、詩の哲学において問われている問いを提示することでこの分野の輪郭を描くとともに、その意義を示すことで、詩について哲学的に考えるおもしろさを伝えることを試みる。 稿の構成は以下の通り。第一に、定義論とその意義に触れ、第二に、翻訳不可能性、形式と内容の統一性について、第三に、詩における「わたし」とは誰なのかを考察し、第四に、真理と深遠さに関する議論を概観する。第五に、詩の哲学の意義をあらためてまとめ、さいごに、短歌、現代詩、歌詞といった詩

    詩の哲学入門 - Lichtung
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    mtwrmtwr 2019/01/27
    めちゃくちゃ面白かった。詩についての分析哲学(美学)的アプローチ。詩の哲学における問いが整理されており、思考のとっかかりとして最適。詩を読んだときに抱く「言語化しがたい感覚」が照らし出される。
  • 「ねじれた表現」としてのBL - don't look back into the sun

    BLには女性ジェンダーの苦しいあれこれが刻み込まれており、でもそれはわかりやすくストレートな怒りや抗議の表明ではなくてたとえば受け攻めや性暴力や生殖関連言説の描き方といったところに歪んだ形で表出していて、その歪みをわたしはしんどがりつつ愛してきたんですよ、というクソ厄介なオタク話。 ・反応/欲望の複雑さ 人間の反応ってすごく複雑なもので、嫌なことや苦しいことがあったとしてもそれを「嫌だ」「苦しい」という風にすぐさま表現できるわけではない。と、わたしは思います。 わたしはたとえばお葬式の時に泣けない子どもで、少しも悲しそうなそぶりを見せることができず、親戚から非難の目を向けられた記憶があります。お葬式に限らず、わたしは他人にわかる形で感情を表現することが苦手な子どもでした。幼い頃は、いつも誤解されている、わたしの感じていることがいつも誰にも理解されない、と強く感じていました。 でも思い出して

    「ねじれた表現」としてのBL - don't look back into the sun
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    mtwrmtwr 2019/01/24
    「目に見える範囲だけで、笑っているから楽しいんだろう/泣いていないから悲しいんだろう、といった形でその人の感じていることを限定的に理解するのは暴力的である」本当にそれ
  • 『やがて君になる』あるいは異性愛主義/百合の可能性について - don't look back into the sun

    『やがて君になる』という作品は、「恋愛感情がわからない」ことに不安と孤独感を覚えている女の子(侑)と「恋愛感情は理解したけれども片想いだけしていたい」という女の子(燈子)のお話です。 やが君において、人を好きになる気持ちは「当たり前」でも「説明不要」でもありません。言うまでもなくそのことがこの物語の大きな魅力であり、人々に支持される理由のひとつです。 ただ、だからと言って「恋愛」にならないのではなく、むしろやが君の主眼は通常の恋愛漫画よりも「なぜそこに恋愛が生じるのか」を掘り下げて丁寧に描くことで、そのために「恋愛がわからない」「片想いだけしてたい」などの要素が登場するのであり、その意味で紛れもない「恋愛漫画」なんだと思います。 ところで、恋愛感情が「当たり前」でも「説明不要」でもない状況で「恋愛」する様を描くことは、百合をはじめ同性愛表現が支持される時の大きな理由のひとつでした。 (1)

    『やがて君になる』あるいは異性愛主義/百合の可能性について - don't look back into the sun
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    mtwrmtwr 2018/11/12
    「『やがて君になる』は異性愛主義の「恋愛感情の自明性」を問い直し、しかもその問い直しをホモフォビアから分離させた作品です。それってすごく大事なことだし、今後のジャンルの可能性を切り開いていると思う」
  • 論文まとめ 1:恋愛感情と性的欲求の関係とは?(前編) - ゾウになる夢を見る

    気になった論文の内容をまとめる、というのをやってみようと思います。 aロマ・aセクの存在を知ってから、それについてとことん構造を知りたくなりました。自分のための備忘録のようなものですが、それでも、おもしろいな、楽しいなと思う方と共有できるのであれば、それはすごくうれしいことです。 今、気になっている要素は2つ。 ・恋愛感情 ・性的欲求 aロマ・aセクなのでは?と思っているので、まぁ、そうなるでしょう。 これらがどう関係しているのか。別個のものなのか、はたまた相互に関係し合うものなのか。作用関係があるとすれば、どういった風なのか。そういったことが、どのように論じられてきたのか―― Google Scholarで軽く検索しただけで、気になるものがいくつもでてきたので、とりあえず片っ端から読んで、まとめてみることにしました。 まとめる論文は、主にネット上で無料で手に入る日語・英語論文で、わたし

    論文まとめ 1:恋愛感情と性的欲求の関係とは?(前編) - ゾウになる夢を見る
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    mtwrmtwr 2018/10/18
    リサ・M・ダイヤモンド(2003)「性的指向は何を指向するのか?ロマンティック・ラブと性的欲求を区別する生物行動モデル」の要約記事。結構引用される論文なのでありがたい。
  • 「愛」の語り口 - don't look back into the sun

    同性間のつよい絆が描かれた作品に対して、「これはゲイ/レズビアンなんかじゃない、愛なんです」と言いたがる層、けっこういて、いつも嫌な気分になる。 たとえば、「決してLGBTや同性愛がテーマなのではなく、ある女性二人の純粋無垢なラブストーリー」みたいなやつです。サイアク。この話ほんとうに何度も何度もしていて、同じ話を何度もするのめっちゃいやなんだけど、「同性愛なんかじゃなくて、愛なの」みたいな言説の、くそみたいな差別意識が透けて見えるくせに『いいこと言ってる感』の浅薄傲慢さに心底うんざりなんだよな〜〜この手の文言に腹をたてることが多すぎて、『愛』関連言説を見るともはや構えてしまうね。 て言ってもなにがサイアクなのかわかんないひとってたぶんたくさんいて(だから繰り返されるんだろうし)、それはおおむねふたつのパターンに分けられる気がしています。 ①褒め言葉として言ってるパターン まずはじめに、褒

    「愛」の語り口 - don't look back into the sun
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    mtwrmtwr 2018/03/31
    わかる。あと「愛ならみんな好きでしょ?」みたいなノリもイヤよね。「同性愛なんかじゃなくて、愛だから」とか言う人は、愛という言葉の「耳当たりの良さ」がどんな問題を隠蔽してきたか、ということも考えてほしい
  • A. W. イートン「(女性の)ヌードのなにがわるいのか?」PART II - Lichtung

    PRT I→http://lichtung.hatenablog.com/entry/2018/03/17/215144の続きです。 Art and Pornography: Philosophical Essays 作者: Hans Maes,Jerrold Levinson 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr 発売日: 2015/09/01 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る メイル・ゲイズ 個体と一般 性的モノ化の何が問題なのか? 1. 衣服を着た男性、服を脱いだ女性 2. 膨大な女性のヌード 3. ヌードのマナー 4. 女性芸術家の排除 まとめ 疑問 メイル・ゲイズ 前エントリの紹介までで、イートンの分析によって、視覚芸術が性的モノ化を行うことが示され、これにより、 女性のヌード作品の 第一義的な機能が視覚的にエロティックな快の供給にあることが明ら

    A. W. イートン「(女性の)ヌードのなにがわるいのか?」PART II - Lichtung
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    mtwrmtwr 2018/03/26
    「男性の支配と女性の従属のエロス化-メイル・ゲイズ-女性のヌード-性的モノ化-女性」
  • 女性はヘテロ男性よりゲイ男性の方に心を開きやすい(米研究) - 石壁に百合の花咲く

    米テキサス大学の研究で、異性愛者女性は異性愛者男性と話しているときより、ゲイ男性と話しているときの方がよりくつろいだ親密なやりとりをするという結果が得られたそうです。 詳細は以下。 Study: Women More Comfortable Opening Up To Gay Men Than Straight Guys | NewNowNext この研究はEric M. RussellらがPsyPostに発表したもので、論文のタイトルは"Women Interact More Comfortably and Intimately With Gay Men—But Not Straight Men—After Learning Their Sexual Orientation"といいます。以下でpdfで読むことができます。 Women Interact More Comfortably a

    女性はヘテロ男性よりゲイ男性の方に心を開きやすい(米研究) - 石壁に百合の花咲く
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    mtwrmtwr 2018/03/03
    ツイッターで話題になっていた論文を紹介した記事。どんな実験で検証したのかまで書いてくれていたり、先行研究にも軽く触れていたり、ありがたい。