コンサルティング会社カート・サーモンは今年、日本の高齢者3000人を対象に、消費に関する大規模な調査を行った。郵送やインターネットによる調査のほか、詳細な消費者インタビューなども実施。その調査結果から、シニア層の消費の実像が見えてきた。第1回はシニア層のデジタル活用について触れたい。 この調査を基にした関連記事は、週刊日経ビジネス12月5日号の特集「長寿が拓く未来――新世代シニアの心をつかめ」にも掲載している。 55~64歳男性の67%「週5回以上ネット利用」 読者の中には、「シニア層は新しいテクノロジーの活用度が低い」という印象をお持ちの方も多いかもしれない。しかし、カート・サーモンが実施した55歳以上の消費者3000名への調査によると、シニア層はインターネットを意外に利用していることが分かった。 最もインターネットを活用しているセグメントである55~64歳の男性の67%は週5回以上利用