ブックマーク / reki.hatenablog.com (19)

  • 歴ログは10周年ですがnoteに引っ越します - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    歴ログは「はてなブログ」での活動を停止します 「はてなブログ」にある「歴ログ-世界史専門ブログ」は2024年3月をもって完全に活動を停止し、noteにコンテンツを移行していきます。 また、noteでは新たな領域のコンテンツ発信を行なっていくつもりです。 歴ログの歩み 「歴ログ-世界史専門ブログ-」は、2014年8月、「はてなブログ」でスタートしました。 当時はネット上にテキストで気軽に読める世界史のサイトは数少なく、エンタメとアカデミックを混ぜたコンテンツには需要があるのではという狙いがありました。 マネタイズだけではなく、社会課題的な目的もあります。私は元バックパッカーなんですが、若い人が海外に関心を持たなくなって内向きになっているなと危機感を感じていました。もっと海外への関心を持ってもらいたいという思いが強くありました。それは今でも根強くあって、10年間発信を続けられた原動力の一つです

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    netcraft3 2024/03/05
    現在のGoogleの検索アルゴリズムはこのような良コンテンツをも駆逐してしまう
  • 「反お笑い」の哲学史(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    近代哲学の中の「反お笑い」 古代から近代までの哲学の中における「反お笑い論」をまとめています。 前編では古代の反お笑いの創始者プラトンからプロテスタントの反お笑い論までまとめています。まだご覧になっていない方はこちらをどうぞ。 後編は近代哲学編です。 5. ホッブズ「笑いは突然の得意」 近代社会哲学の基礎を築いたトーマス・ホッブズも笑いを否定した人物です。 ホッブズといえば、国家のあり方が論じられた1651年の著作「リヴァイアサン」が有名ですが、このの中で笑いが否定的に論じられています。 ホッブズにとって国家とは国民を素材とする巨大な人造人間であるため、国家の構造を理解するためにはまず人間そのものを理解する必要があると考えました。 リヴァイアサンではまずは演繹法により人間論が展開されます。人間性に関する一般的なカテゴリをまずは定義し、その部分的な下位カテゴリとそれとの関連を定義、そしてさ

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    netcraft3 2020/02/24
    現代編にはポル・ポトが登場すると予測。ニーチェも「笑いとは地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである」と自嘲気味に言ってた。
  • 寿司の歴史 in アメリカ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アメリカで寿司はどのように受容されていったか 海外旅行に行くと、大都市はおろか小都市でも簡単に寿司レストランが見つかります。好奇心で行ったことある方もいらっしゃるかもしれません。味は、まあ、ピンキリでしょう。 アメリカでも小さなほうの町のスーパーでも寿司が売っていて、その浸透ぶりが伺えます。しかし必ずしも日の伝統方式とは限らず、カリフォルニアロールだったりキャタピラーロールだったり、独自のローカライズがなされていて、「江戸前鮨至上主義」の人は怒り出すかもしれません。今回はアメリカでいかに寿司が紹介され、受容されたかをまとめていきます。 1. 日系人が持ち込んだ寿司 アメリカに寿司が初めて上陸した月日は明確に分かっていませんが、1900年代前半には日系移民によって西海岸に持ち込まれていたと考えられています。 初めて寿司をべたアメリカ人の記録は、1904年8月18日、ロサンゼルス・ヘラルド

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    netcraft3 2019/10/29
    寿司がグローバルに普及してローカライズされていく過程はグローカリゼーションの可能性を示すものなので今後も世界中でどんどん斬新な寿司が出てほしい
  • 【WW2】史上最大の謀略戦「ミンスミート作戦」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ナチスを完璧に騙したイギリス軍の謀略作戦 第二次世界大戦で謀略戦は数多く展開されましたが、中でもとびきりイかれていて、しかも大成功を収めてしまった作戦が「ミンスミート作戦」。 イギリス軍はヒトラーを騙し、連合軍がシチリア島ではなく別の場所に上陸すると信じさせるため、「実在しない人物の死体に嘘の情報を語らせる」作戦を実行しました。 そしてそれは完璧に成功したのです。 1. イギリス海兵隊ウィリアム・マーティン少佐溺死事件 マーティン少佐の溺死体の発見 1943年4月30日早朝、スペインの海岸近くでイワシ漁をしていた地元の漁師が、波に漂う水死体を発見しました。 漁師は死体を船に引っ張り上げ、すぐにスペイン当局に通報。かけつけた当局者によって所持品のブリーフケースの検分がなされ、彼はイギリス海兵隊のウィリアム・マーティン少佐で、彼はイギリス軍の通信使としてジブラルタルへ向かう飛行機に搭乗中に墜落

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    netcraft3 2018/06/28
  • 2010年代に独立を宣言したミクロネーション(自称国家) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    どんどん新しく生まれるミクロネーション 国際的には全く認められていないものの、ある特定の地域が勝手に独立宣言をする場合があります。ミクロネーションという名前で呼ばれ、日語では「自称国家」と言われます。 こういう地域は毎年のように新しく出来ていて、2010年以降もかなりの数が生まれています。 この記事では、2010年以降に独立を宣言し比較的メディアに露出し認知度の高いミクロネーションを紹介します。 1. フィレッティーノ公国(2011年独立宣言) 人口600人未満の寒村が独立を宣言 2011年9月、イタリア・ラツィオ州フロジノーネ県にあるフィレッティーノという人口600人未満の寒村が独立を宣言しました。 フィレッティーノはかつてはリゾート地として栄えましたが過疎化が進行。住民の数も減り、行政効率化のために近隣のトレヴィと合併が計画されていました。 イタリアでは日と同様、市町村合併が進行し

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    netcraft3 2018/05/14
    ロマノフ帝国は知ってた。ロシア帝国の正統後継を自称する国家が悲願であった不凍港を南洋で手に入れたのに誰にも注目されなくて哀しい。
  • ボーア戦争(1) - ボーア国家の成立と南アの覇権争い - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    イギリスの飽くなき野望が生んだ懊悩たる戦争 ボーア戦争と言えば、イギリスが豊富な金やダイヤモンド鉱脈を持つ南アフリカを自らの領土とすべく、オランダ系住民が建てたトランスヴァール共和国やオレンジ自由国を打ち倒した戦争として、高校の世界史でも学びます。 ですが、世界史的文脈で言うと、ボーア戦争こそ半世紀後に訪れる大英帝国の瓦解を予知する出来事であり、帝国の矛盾が露出し様々な反戦運動が巻き起こった一大事件でした。ボーア戦争にこそ20世紀で起こる様々な悲劇の兆しがあり、なぜこの悲劇を我々人類は見逃してしまったのかという意味で、再び学ぶ価値のある事柄と思います。 PR 英領ケープの成立とグレート・トレック(大移動) 1806年、イギリス軍がケープタウンを占領し、約5,000名の植民者が入植しました。 イギリスはケープタウンの支配を進め、人道的観点から「黒人奴隷の解放」を宣言。ボーア人の農業経営は大き

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    netcraft3 2018/01/04
  • ヒトラーが戦争勝利後に計画していた「世界新秩序」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo credit: Bild 183-1987-0703-507 ヒトラーとナチスが計画していた世界秩序とは 現代の世界は、第2次世界大戦の戦勝国主要5カ国・米ソ(露)英仏中を中心とした国際秩序で成り立っています。勝てば官軍の非常に分かりやすい国際秩序ではあります。 これは戦勝国である連合国が築いた国際秩序ですが、では負けた枢軸国が計画していた国際秩序とはどのようなものだったか。 あれだけデカい戦争をおっ始めたのだから、ヒトラーとナチスには戦争後にどのような世界を作り直すかの青写真がちゃんとあった(と信じたい)のですが、具体的にどのようなものだったのでしょうか。 1. 大ドイツ帝国の構築 Work by Hayden120 「来のドイツ民族の土地」によるヨーロッパ帝国 大戦勝利後、ナチスは「来のゲルマン民族の土地」と考えられる土地を全て統合した「大ドイツ帝国」を建国しようと考え

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    netcraft3 2017/09/26
    「レッドサン ブラッククロス」や「高い城の男」の世界。ドイツが原爆開発に成功していたら本当に実現したかも。
  • 世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ・アルヒーポフは、アメリカへ核攻撃のボタンを押すのを拒否し、世界核戦争の勃発をギリギリで防ぎました。 彼の名はあまり知られていませんが、おそらくこのような人物こそが、世界のヒーローであるに違いありません。 1. キューバ危機「試練の13日間」 1961年、CIAに訓練を受けた亡命キューバ人部隊がキューバ・ピッグス湾に侵入。カストロ政権の打倒を図りました。キューバ人部隊1,500は、すぐにキューバ政府の治安部隊によって駆逐されてしまい、アメリカの陰謀は失敗に終わりました。 この事件以降、東側陣営、特にソ連と直接のターゲットとなったキューバはアメリカ

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    netcraft3 2017/09/19
    ヴァシリィ・アルヒーポフは本当核戦争を回避した英雄。あの時に核魚雷で反撃していたら全面核戦争にエスカレートする可能性は非常に高かった。
  • 人類の歴史を変えた火山大噴火 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人類に破壊的な惨事をもたらした自然の禍 人類は常に自然の気まぐれに振り回されてきました。 農業や漁業はモロに気候や天気に左右されるため、異常気候や天災があった場合直ちに凶作となり、えなくなる者が続出し、治安が不安定になり、内乱や戦争が起こり、王朝がひっくり返ったり革命が起きたりする。 特に地震や津波、噴火などの破壊的な自然のエネルギーがもたらす被害は、近隣だけでなく世界的に影響を与えました。 今回は、かつて人類の歴史を変えてしまった火山噴火をピックアップします。 1. 1600年 ワイナプチナ火山噴火(ペルー) ヨーロッパで大飢饉を引き起こした南米の大噴火 ワイナプチナ火山はペルー南部にある火山で、現地の言葉で「新しい火山」を意味します。 1600年2月19日に起こったワイナプチナ火山の噴火は、これまで南米で起こった噴火で最大のもので、少なくとも2週間は噴火が続き、最初の2日で噴出された

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    netcraft3 2017/04/27
    食糧不足でフランス革命の原因の1つになったという意味でラキ火山の噴火も入れていいと思う。浅間山の噴火と結びつける説もあるけど俗説。
  • 史上最も短命な国家ベスト10(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ちょっと目を離したらもう無くなっていた国 日という国は有史以来、国体の継続性を保っているということに一応なっていますが、現在の日国政府の発足は1952年のサンフランシスコ平和条約からなので、日国は65年間続いていることになります(2017年現在)。 たったそれだけか、と思う人もいるでしょうけど65年間も続いてるのは立派な方で、歴史上には1年どころか1ヶ月ももたなかった国がいくつもあります。 10位:バイエルン・レーテ共和国(1919年4月6日〜5月3日 27日間) 世界で3番目に建国された共産主義国家 第一次世界大戦中の1918年10月29日、ドイツ艦隊の水兵1,000人の出撃命令拒否から、ドイツ全土で労働者の暴動が発生。ドイツ革命が勃発し、後に皇帝(カイザー)が退位しドイツ帝国が崩壊しヴァイマル共和国が成立するのですが、ミュンヘンを中心とするバイエルン王国では独自の革命が進行してい

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    netcraft3 2017/04/04
    後編でアルザス・ロレーヌ共和国も出てくるかな。
  • 【論争】渤海国は中国・朝鮮どちらに帰属するか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Work by Gzhao 「海東の盛国」と讃えられた中世・北東アジアの国 7〜10世紀、現在のロシア極東・中国東北部・北朝鮮には渤海国が大いに栄えていました。 渤海国はその歴史的位置づけを巡って議論があります。 中国では「中国の地方史」という位置づけで語られますが、韓国では「朝鮮の王朝」と位置づけて語れています。 中国は渤海が中国史の一部でないと、東北部の分離を招きかねず譲れない。一方で韓国では渤海が中国史ということになると北朝鮮中国の領土であることを認めることになり絶対に認められない。 「渤海国帰属論争」は現在の政治・領土論争と直結しており、互いの民族感情を刺激するセンシティブな議論です。 1. 論争のポイント この論争は「渤海は中国の地方国家か、朝鮮の国家か」という点を明らかにしようとするもので、いくつか主要なポイントがあります。 初代国王・大祚榮(だいそえい)は中国化した靺鞨人か

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    netcraft3 2017/03/07
  • 有名なWW1のエースパイロット10名 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    航空機初期時代の空のエースたち エースドライバーやエースパイロットはいつの時代でもモテるものですが、 航空機が発明され始めて大規模に戦争に投入された第一次世界大戦でもそれは同じでした。戦線で活躍したパイロットたちはマスコミに取り上げられて祖国でスターになり、帰国後はセレブリティの仲間入りができました。 欧州戦線で活躍し母国のスターになった、エースパイロットを紹介します。 1.マンフレート・フォン・リヒトホーフェン(ドイツ) 「レッド・バロン」 の異名を持つ最も有名なエースパイロット レッド・バロンと言えばオートバイの販売店を想起される方も多いと思いますが、これは第一次世界大戦で最も有名なドイツのエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの異名です。 彼はプロシア貴族の出身で、1916年9月から1918年4月までに79機を撃墜した記録を持ちます。レッド・バロンとは、彼の愛機フォ

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    netcraft3 2017/02/23
    ナチス政権時代の航空大臣ゲーリングも第1次世界大戦ではエースパイロットだった。
  • 世界史で有名な人物の「決闘(デュエル)」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界史上重要(&あまり重要でない)決闘の数々 どの時代・社会でもおおよその殺人は罪になりますが、前近代社会やアウトローの世界では、「果し合い」や「決闘」をした人物はむしろ社会から称賛され、罪にならない場合があったようです。 父親の無念を晴らすため息子が一騎打ちで仇敵を倒す、なんてお話が江戸時代には好まれますが、以前にはそのような慣習はあったものの、既に江戸時代にはそのような行為がお上から禁止されていたことの証左だと思います。 日だと、宮武蔵と佐々木小次郎の決闘が有名ですが、世界史ではどのような一騎打ちがあったのかを見ていきたいと思います。 1. スコットランド王ロバート1世 vs ヘンリー・ド・ブーン スコットランド軍を勝利に導いた王の一騎打ち 1314年6月24日、スコットランド王ロバート1世の軍と、イングランド王エドワード2世の軍がスコットランド南方の平原で衝突しました。バノックバ

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    netcraft3 2017/02/14
    日本の武士は一騎打ち文化と言われているけど、実は一騎打ちはほとんど起きていない。川中島での上杉謙信と武田信玄の一騎打ちもあくまで伝説。元寇で一騎打ちを挑んだというのも信頼できる史料がない。
  • 秘密のメッセージがあると噂される有名な絵画 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    画家が作品に残した秘密のメッセージとは 大ヒットした小説映画「ダ・ヴィンチ・コード」 は、ルーブル美術館で起こった殺人事件をきっかけにレオナルド・ダ・ヴィンチが作品に残した秘密のメッセージを解き明かしていく、というテーマの作品で、関連書籍を含めて社会現象にまでなりました。 ダ・ヴィンチ・コードの内容が真実かどうかは知りませんが、確かに昔の絵というのは謎めいていて、実はこれには秘密のメッセージが込められているのではないか?と勘ぐりたくなる気持ちは非常によく分かります。ロマンがありますからね。 世をひっくり返すほどのメッセージかどうかは置いといて、実際に画家が絵にパッと見ただけでは分からない意味を残すことはありました。 今回はそんな「秘密のメッセージ」が込められた絵画を集めました。 1. ボッティチェリ「プリマヴェーラ」 ボッティチェリの名作「プリマヴェーラ(春)」を知らない人はいないでしょ

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    netcraft3 2017/01/24
    最後に韓非子オチw 中世からルネサンスに掛けてはキリスト教の権威が強かったので画家も宗教画の体裁を取りながら様々な意味を埋め込んだのだと思う(後世の拡大解釈もあるけど)。日本の「うつろ舟」も謎。
  • 歴史を動かした冷戦時代の米ソのスパイ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    米ソ両国のスパイによる情報合戦 スパイ合戦はいつの時代もあるものですが、東西冷戦時代は2つの大国がさも当然のようにお互いの情報機関の人間を使って情報を探り合っていました。 母国の重要な機密情報を扱う立場にありながら敵国のスパイになるという感覚はあまりピンとこないのですが、思想的な共感や、母国に対する怒り、または単純にカネが目的など理由も様々です。 実際に彼らスパイがもたらした情報により、歴史を動かす重大な意思決定がなされる場合もありました。 1. ジュリアス&エセル・ローゼンバーグ(アメリカのソ連スパイ) アメリカの原爆計画をソ連に提供し処刑された民間人 ニューヨークに住んでいたアメリカ人、ジュリアスとエセルの夫婦は、「初のスパイ容疑で死刑となった民間人」です。 夫ジュリアスは1940年に米軍信号隊の民間技術者となり、その後の戦争で共産主義に共感を覚えたといいます。1945年に解雇されまし

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    netcraft3 2017/01/19
    秋葉原の電気街で以前からお店をやっている人から、東西冷戦中は西側のスパイも東側のスパイも秋葉原でパーツを調達していたという話を聞いた。
  • 【後編】イザベラ・バード「朝鮮紀行」まとめ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    激動の時代に入る「隠者の国」の模様 前編に引き続き、イザベラ・バード著「朝鮮紀行」より、興味深い李氏朝鮮末期の社会や人々の様子を引用いたします。 前編では、町の様子や農村の人の様子、王族たちの様子などを中心にまとめました。優柔不断な国王、両班や官吏による無慈悲な取り立てなどにより、国と社会の成長がいかに阻害されているかが描かれています。 この朝鮮政府を近代化させるべく、日が強引に武力でもって改革を実行させようとします。バード滞在中の1893年〜1897年はまさに激動の時代。旧体制の安眠の時代から、無理やり叩き起こされ弱肉強の混沌の時代に投げ込まれ、動揺と混乱の中で右往左往する朝鮮の国を、バードは克明に描いています。 今回は東学党の乱から始まる朝鮮の動乱を中心に、社会の変容をまとめていきます。 前編はこちらからどうぞ。 reki.hatenablog.com 1. 甲午農民戦争の勃発 朝

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    netcraft3 2017/01/12
    イザベラ・バードの第三者視点での当時の分析で興味深い。
  • 【ミステリー】世界に散在する謎だらけの古代文明 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    教科書に最初に登場する文明以前にあった文明 世界史の教科書の一番初めは、アウストラロピテクスとかクロマニヨン人とかですが、その次は黄河文明、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、クレタ文明、アッシリア、ヒッタイト等々、古代世界のメジャーどころが名を連ねます。 ですが、このような古代文明もある時突然起こったわけではなく、彼らの前任者が何千年と文化技術・言語・宗教・芸術を発展させた上で花開いたものであります。 ということで、今回はメジャーな文明が登場する前に存在した、謎多き古代文明をご紹介します。 1. ハッティ文明(アナトリア半島) ヒッタイト帝国の礎となったアナトリア初期の古代文明 紀元前2600年〜紀元前1800年ごろまで、アナトリア半島にはハッティ文明が栄えていました。この地域の最も初期の頃に出来た都市文明であると考えられており、彼らの存在はメソポタミアのアッカド文明のタブレ

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    netcraft3 2016/12/15
    マルタ文明は有名ですね。石の文明だけでなく、木の文明も朽ちて形跡がなくなっているだけで色々あったんだろうなと…。
  • なぜスターは国旗に用いられるのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    自由と解放の象徴・五芒星 スターの意匠は世界の国旗でお馴染みです。 自由主義陣営のお膝元アメリカのみならず、社会主義陣営の大親分ソ連もスターが入っていたし、イスラム諸国にも入っています。 どういうわけか思想や宗教を超えてスターの意匠は人気があって、敵対する勢力が同じ意匠を使っても気にしない。もしかしたら気になっているのかもしれないけど、自ら取り下げることはしないほどの強いシンボル性があるようです。 今回は「象徴図像研究―動物と象徴(和光大学総合文化研究所 松枝到編)」より抜粋して、近代の「自由と解放」の象徴となっているスターの源泉を「フリーメイソン」思想から探っていきます。 1. 五芒星を採用する国の旗 冒頭にフリーメイソン思想から、と言いましたが、現在五芒星を意匠として採用している国旗が全部フリーメイソン思想かというとそうではないです。 スターの意匠は古来からあるので、その国独自の伝統的

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    netcraft3 2016/11/03
    日本陸軍の軍帽も五芒星が使われている。ユダヤ陰謀論は『シオンの議定書』もナチス時代に「ユダヤ人が世界支配の陰謀を企んでいる」と普及させた偽書で、フリーメーソンは確かに歴史に影響したが未解明な部分も多い
  • アメリカが外国から受けた「本土攻撃」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    史上いくつかあった、敵国によるアメリカ土攻撃 911テロはこれまでアメリカが受けた「敵対勢力」による攻撃の中で最大のものと言っていいと思います。 大規模な被害が出たことに加え、911が新しかったのは敵対勢力に「正体がない」こと。「ここを叩けばいい」という敵の丸が存在しないのが、21世紀の戦争です。 それまで実は何回も「敵国」による土攻撃は決行されていますが、正直大した被害は出ていませんでした。 そのような歴史的経緯があったので、テロ後アメリカは今起こっていることが理解できず、これまでやってきたようにアフガンやイラクでの戦争に突入していったと言えるかもしれません。 今回はこれまでアメリカが受けた「土攻撃」」をピックアップします。 1. アンボス・ノガレスの戦い 突発的に起きた米墨間の戦闘 第一次世界大戦ではアメリカは連合国側に立って参戦していましたが、当時メキシコは中立の立場にありま

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    netcraft3 2016/09/22
    伊25潜水艦による米本土の製油所攻撃に焦った米政府が東京初空襲を決定してミッドウェイ海戦を早めた。風船爆弾は実際はかなり着弾して意外な戦果としてロスアラモス研究所の送電線に引っかかり原爆製造を遅らせた。
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