上記の例では,放射線源から,同じエネルギーのβ線とγ線が1分間で1000個ずつでているものとします. ヨウ素やセシウムは,どちらも1回崩壊するごとにβ線とγ線を1つずつだします. ですので,だいたいこの仮定と似たような状況になります. β+γ線の測定値が異常になる理由 ガイガーカウンターや,エネルギー補償無しのシンチレーション式の場合は,回数をカウントすることしかできません. そこで,予めテスト用の放射線源を使って,何回カウントできたらこのくらいのμSv/h,というのを測定しておきます.(校正) ガイガーカウンターは感度が低いので,1分間に1000個の放射線が測定機に当たっても,そのうち10個くらいしか検出できません. (測定機が検出できる割合を計数率といいます) 1分間に1000個の放射線が通り過ぎたときに1μSv/hですが,実際に検出できるのは10個なので,1個検出につき0.1μSv/
3行まとめ・トリチウムの排水中の告示濃度限度は6万Bq/L。 ・福島第一原発では、現在、地下水バイパスとサブドレンから汲み上げた汚染水を、運用目標としてトリチウムは1500Bq/Lまでに調整して港湾に排水。 (地下水バイパス:地下水バイパスから汲み上げた水を、処理施設は通さず、濃度の濃いものと薄いものを混合してトリチウム1500Bq/L以下になるように調整して排水) (サブドレン:サブドレンから汲み上げた水を処理設備に通しトリチウム以外の核種を処理した後、排水。トリチウムに関しては濃度の濃いものと薄いものを混合して1500Bq/L以下になるように調整。) ・告示濃度限度6万Bq/Lのものを、運用目標1500Bq/L以下にしているのは、感情的に低くしているのではなく、他の核種や排水以外の影響を考慮した計算結果によるものである。 2018/7/13 第9回多核種除去設備等処理水の取扱いに関する
低線量の被曝でも白血病のリスクがわずかに上昇することが、30万人以上の原子力産業労働者を対象とする大規模疫学調査により示された。 米国で盛んに行われている腹部CT。 Credit: semakokal/istock/thinkstock 研究者らは数十年にわたり、低線量放射線被曝のリスクを定量化しようと試みてきた。低線量放射線とは、放射線検査を受ける患者や医療従事者、2011年に事故を起こした日本の福島第一原子力発電所から数十km圏内で暮らす人々などが受ける程度の電離放射線(原子や分子から電子を引き離し、DNA鎖を切断することができる放射線)のことである。低線量放射線が健康に及ぼす影響は非常に小さく、あったとしても、辛うじて検出できる程度である。このほど、長期にわたる低線量被曝が白血病のリスクをわずかに上昇させることが、国際的な大規模疫学調査によりはっきりと裏付けられた。この成果は、7月2
福島の子供のがん多発はやはり原発事故が原因だった! 統計学の専門家が証明、原発推進派の「過剰診断」説は嘘 このお盆、全住民がいまも避難生活を余儀なくされている福島第一原発がある福島県双葉郡大熊町で、一部住民に自宅への宿泊を特別に認める特例宿泊が始まった。 しかし、こうした住民帰還を推し進める動きの一方で、現在も完全に完全に隠され続けているのが、原発事故の健康被害の実態だ。 たとえば、今年6月、福島県が設置した第23回「県民健康調査」検討委員会が福島の子どもたちに行った甲状腺検査で、今年1月から3月の間に甲状腺がんと確定した18歳以下の子どもの数が新たに15人増えて計131人となったこと、さらに、新たに診断された15人のうち1人が事故当時5歳だったことが報告された。 これまで検討委員会は、子どもたちの甲状腺がんについて原発事故の影響はないとしてきたが、その根拠のひとつが「チェルノブイリで多発
WHO 屋内ラドンハンドブック 公衆衛生的大局観 国際保健機関 (2009 年) 要 旨 ラドンは岩石や土壌から散逸する放射性の気体で、地下鉱山や家屋のような囲まれた空間 で濃度が高くなる傾向がある。土壌ガスの侵入は住居におけるラドンの最も重要な経路と して認識されている。建材や井戸からくみ出す水を含む他の経路は、殆どの場合それほど 重要ではない。ラドンは一般集団が受ける電離放射線の線量についての重要な要因となっ ている。 ヨーロッパ、北アメリカとアジアにおける屋内ラドンと肺がんに関する最近の研究は、ラ ドンが一般集団においてかなりの人数の肺がんの原因となっているという強力な証拠を提 供している。関連している国の平均ラドン濃度と算出方法によると現在推定されるラドン に起因する肺がんの割合は 3~14% の範囲である。この分析は肺がんのリスクがラドンの 被ばくの増加に比例して増加することを示
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く