【AFP=時事】20年以上前に中国の洞窟で見つかった大腿(だいたい)骨の化石の謎を解く数年に及ぶ調査から、これまで考えられていたより、はるかに遅い時代まで原始人類が存在していたことを示唆する研究結果が17日、発表された。 新種のヒト属の化石、南アの洞窟で発見 約1万4000年前のものとされる大腿骨の一部の化石は1989年に中国・雲南(Yunnan)省の馬鹿洞(Maludong、Red Deer Cave)で発見されたもので、「赤鹿人」などと呼ばれている。同地では当初、この骨とともに一群の化石が見つかったが、2012年まで分析はされてこなかった。 大腿骨は比較的小さく骨幹部が細い。150万~280万年前に存在したホモ・ハビリスのものと非常によく似ている。骨の主は体重が約50キロほどと思われ、有史以前と氷河時代の人類の基準からすると極めて小柄だ。 米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS