総菜メーカーのフジッコ(神戸市中央区)が開発した食品3点が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食となった。認証は兵庫県内の企業では初めて。6日未明(日本時間)に打ち上げられた宇宙船クルードラゴンで、国際宇宙ステーション(ISS)へと向かった日本の宇宙飛行士若田光一さん(59)の約半年間の滞在を支える。 3点は、ひじき煮、きんぴらごぼう、ミネストローネ。宇宙日本食は、ISSに滞在する日本人宇宙飛行士が日本食を楽しめるよう、日常的に食べられる食品をJAXAが独自基準で認証する。フジッコの3点を含め、これまでに焼きそばやカレー、あめなど28社の50品目が認められた。 フジッコは3年前から開発。食事中に飛散せず、袋に残らないよう、とろみを増やした。賞味期限は既製品の60日間の約9倍、1年半に延ばした。 製造する本社近くにある神戸ポートピアホテルのシェフは「市販品と変わらない味」と太鼓判を押