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ブックマーク / realsound.jp (2)

  • 『お別れホスピタル』が視聴者に投げかける“答えのない問い” すべての人が向き合うべき時間

    『お別れホスピタル』(NHK総合)は、日の出前、5時40分の光景から始まった。まだ互いを知らない庄(古田新太)と辺見(岸井ゆきの)が、同じ景色を見て、煙草を吸う。辺見の髪を揺らす海風と、辺見の手から吹き飛んで庄によってキャッチされたピザのチラシの画像から伝わってくる僅かな温もりによって、寒く、それでいて凛とした早朝の空気感が手に取るようにわかる。 この第1話冒頭約3分間に、作の全てが集約されていると思った。「仕事終わったら行こうと思って」いるピザ屋のチラシと、出勤途中であることがわかる慌ただしさから漂う辺見の「働いている人にとっての日常の一部」感。 『 彼女にとって、日の出の光景は、その後も療養病棟で誰かが亡くなり、翌朝新しい患者を迎えるという過程が繰り返されるごとに何度も映し出されることからわかるように、決して珍しくない光景だろう。それだけ彼女の日常は、誰かの死とともにあるというこ

    『お別れホスピタル』が視聴者に投げかける“答えのない問い” すべての人が向き合うべき時間
    oakrw
    oakrw 2024/02/28
  • 『お別れホスピタル』が誠実に向き合った生と死 豊かな“風”は実写化だからこその表現に

    人はいつか必ず死ぬ。おぎゃぁと生まれたその日から、すでに死へのカウントダウンが始まっている。2月24日に最終回を迎えた『お別れホスピタル』(NHK総合)はそうした「当たり前」の、けれど誰しもが目を背けたがる「真実」に真正面から向き合った作品だ。 主人公の辺見歩(岸井ゆきの)は、回復の見込みのない患者や、在宅介護が困難となった患者を受け入れる「療養病棟」に勤める看護師。ここに転棟してきた人たちに対して治療は行われず、対症療法のみで、ほとんどの患者にとってここが「終の住処」となるのだ。療養病棟・医療チームの面々にとって、業務は過酷を極める。鳴り止まないナースコール、「不穏」の状態となり興奮して暴れたり、ひどい言葉を浴びせてくる患者。毎日誰かしらが危篤状態に陥り、毎日誰かしらが亡くなる。そして毎日新たな患者が転棟してくる。 辺見たちスタッフの汗と苦闘の日々が、きれい事に加工されず、臨場感を持って

    『お別れホスピタル』が誠実に向き合った生と死 豊かな“風”は実写化だからこその表現に
    oakrw
    oakrw 2024/02/28
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