タグ

平田オリザに関するofenのブックマーク (2)

  • 「舞台は俳優のもの」という類の言葉を吐く演出家の危険性 講談社 今日のおすすめ

    このでは前半の部分で「戯曲を書くにあたって、テーマを先に考えてはならない」と書いていて、読んでいた私は、「えっ」と戸惑いました。最後まで見て、テーマのない演劇を見ると、戸惑うこともあるからです。この「テーマ」のことは、ずっと気にしながら読み進んでいきました。 読み進めて、最後のほうまでいくと、俳優についての章があります。そこでは、「俳優は、私にとって実験材料にしかすぎない」「俳優は、演出家にとって将棋のコマである」といった少々乱暴な言葉が出てきます。そんなことばかり著者が吹聴するので、演劇界の一部で、評判が悪くなったこともあるそうです。 でも、それは誤解のようです。「俳優もまた、この実験に参加するにあたって、彼なりに実験の意味を考え、作業仮説をたてることも可能である。何よりも固有のコンテクストを持った俳優は、そのコンテクストを起点として、いかなる実験材料であるのかを、自ら選択することがで

    「舞台は俳優のもの」という類の言葉を吐く演出家の危険性 講談社 今日のおすすめ
  • 女子が「理路整然」と話すメリット、「可愛げ」をとるリスク 講談社 今日のおすすめ

    このには、「お母さん、お母さん、今日、宿題やっていかなかったんだけど、田中先生、全然怒んなかったんだよ」という子どものセリフが出てきます。この言葉には、宿題のことはあまり意味をなさず、「田中先生は優しいから好き」という気持ちがこめられているのだと書かれています。 なぜこんな風に子どもがまどろっこしい言葉を使うかというと、「子どもに代表される社会的弱者は、他者に対して、コンテクストでしか物事を伝えられないからだ」そうです。ここでいうコンテクストとは、前回、前々回のレビューでも出てきましたが、ひとりひとりの言葉の使い方の違い、あるいは一つの言葉から受けるイメージの違いのことです。 この一文を読んで、自分のことを振り返りました。私自身は、今でこそ言いたいことを言えるようになりましたが、その昔は、なかなか思ったことが言えませんでした。もちろん、OLとして働いていたときは、周囲の女性の同僚よりも言

    女子が「理路整然」と話すメリット、「可愛げ」をとるリスク 講談社 今日のおすすめ
  • 1