辛い食べ物が普及するかしないかは気温に関係ありません。 関係するのは塩の入手の困難度です。 本来、人間の生存に関係する味覚は甘さ、しょっぱさ、苦さ、酸っぱさの要素だけです。辛さを感じるのは味覚ではなく痛覚なんですね。 甘さは炭水化物を感知するため、しょっぱさは塩を感知するため、苦さは(植物等の)毒を感知するためで、酸っぱさは腐敗度を感知するためです。だから、病原菌や毒素に抵抗力が弱い子供等は苦い食物(野菜など)、酸っぱい食物(果物など)を好き嫌いする場合が多いんですね。甘い物(炭水化物)やしょっぱい物(塩分)など人間の生存に必要な食物を嫌う子供は世界でもあまりいません。 では、人間の食事に、本来生存に直接の関わりのない(必要栄養素でもない、危険物への信号でもない)辛い食物が存在するかというと、これは食物の保存に香辛料が必要だったからなんですね。 現在の私たちは食料生産増加、流通運輸網の発展
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